トピック
2024(R6年度)6月一般質問
通告内容
質問項目
1.西山麓の観光誘客施策を問う
質問要旨
1-1 前町政で進めてきた資源調査に基づく西山麓の観光戦略に関する・構想計画の現状と今日における課題は。
1-2 観光地として重要なアクセス道路は県道千人塚公園線だと考える。大型観光バスの容易な運行が可能となる改良整備を急ぐ必要があるのでは。
質問項目
2.高齢者独居世帯増加による課題と施策を問う
質問要旨
2-1 高齢者独居世帯の増加が進んでいるが、当町の現状は。
2-2 当該世帯の見守りや看護・介護など孤独対策が喫緊の課題となっているが当町の対応は。
2-3 今後、山間部から街中への移住、街中グループホームの整備、訪問サービス(医療・介護・家事手伝いなど)事業者の育成や支援制度の創設などを近隣市町村と連携して取り組む必要が高まっており、早急な取り組みを求める。
質問項目
3.高齢化や移住政策の進展と共に、自治組織に頼った行政運営が行き詰まりつつある。どう向き合うか。
質問要旨
3-1 自治会役員の負担が増し、担い手の確保が困難。
3-3 移住者の自治会未加入や脱会の現状は。
3-2 自治会未加入率の推移と現状は。高齢化や自治会員の減少で従来の協働が困難になっていくが、将来の行政運営をどう模索するか。
以下議事録(校正前)
3番
折山議員 通告順に質問をさせていただきます。
質問項目1「千人塚周辺の観光誘客施策を問う」。
質問要旨1―1、これまで進めてきた地域資源調査に基づく西山麓の観光戦略に関する構想計画の現状と今日における課題はについて伺ってまいります。
私の記憶では、千人塚周辺や与田切川などでアクティビティーなど、コンサルに委託しながら斬新な可能性のある提案がまとまっていたように思います。その後、今日まで、その後の話題がさっぱり出てこなくなっているような気がするんですが、その後の観光戦略は現在どのようになっているのか、お伺いをいたします。
〔唐澤町長登壇〕
町 長 西山山麓、その観光戦略がどうなっているかという御質問でございます。
千人塚公園周辺は、町の観光基本計画において城ヶ池の海洋性スポーツと複合的なアウトドアスポーツを楽しめる観光拠点としての整備――アウトドアフィールド事業構想と桜の名所を未来に引き継ぐための桜など花の名所としての整備――四季彩プロジェクトの2点が重点として掲げられてきました。
近年は、平成29年度のセンターハウスの整備を皮切りに、老朽施設の更新、改修など、観光客を受け入れるための施設整備や四季彩プロジェクトによる植栽は随時行ってきたところでございます。
計画のうちアウトドアフィールド事業構想ですけれども、こちらにつきましては、事業費の問題などから現在は取組を行っていない状況でございます。
課題としましては、アウトドアフィールド事業構想に代わる公園の今後の具体的な整備の計画がないこと、また公園への交通手段が自家用車等に限られているため道路の整備が大変重要となっていて、併せて2次交通を充実させることが必要であることが課題としては上げられます。
こうした課題を検討しながら、今後、千人塚周辺が山麓一帯を含めてより多くの人が訪れて楽しめるような場所になるよう、地域の皆様と一緒に御意見をお伺いしながら整備を進めてまいりたいと考えております。
〔唐澤町長降壇〕
折山議員 そうしますと、町長のお考えの中では、今までちょっといろんな夢のある施設構想がありましたが、例えば与田切川を下るとか、いろんな夢があったようなんですが、一応それはストップをかけて、新しい発想をまたみんなで考えよう、こんなようなお考えだということでよろしいですか。よろしいですか。
町 長 アウトドアフィールド構想は一旦保留とさせていただいて、新たな形で山麓についての観光計画を立てていきたいと思っております。
折山議員 質問要旨1―2、観光地として重要なアクセス道路は県道千人塚公園線だというふうに考えます。
これまでは、道の駅の北側のほうから上っていって、ボックスをくぐっていると、あれはもう高さ制限があって厳しいっていうようなことの中で、また迂回しながら千人塚公園線へといったような構想もあったように思うんですが、いずれにしても、大型観光バスの容易な運行が可能となる改良整備、これを急ぐ必要があるのではないかなということについて伺います。
今の町長答弁のとおり、これまで千人塚公園の整備に力を注いできた結果、折からのキャンプブームにも支えられまして千人塚一帯のにぎわいの創出がなされつつあります。
湖面の向こうに越百、南駒、空木という中央アルプス連山を迫力をもって見上げられる、そういった間近に見ることのできるスポットとして、これは近隣では比較する場所がないほど絶景の地であるというふうに思います。しかも、まだあまり俗化していない大自然を感じ取ることのできる一体でもあるかと思います。
そこで、町外から人を呼び、千人塚周辺と道の駅、アグリネーチャーいいじま、こういったところと連携しながら町の活力を牽引できる力を持った場所だというふうに思いますんで、さらに生かすためには大型の観光バスが安全に円滑に運行できるアクセス道路の整備を急ぐ必要があるというふう思われます。
当町は中央道によりまして西側の山麓と東西に分断をされておるというのが交通の実態であります。課題は、ボックスや高架橋での交通が確保されている中で、大型バスが余裕を持って運行できるのは千人塚公園線の高架橋下のみです。
千人塚公園線は、長い年月をかけて公園から七久保小学校グラウンド付近まではかなり改良され、すばらしい道路というふうになっておるのが現状です。問題は県道飯島飯田線のJAガソリンスタンドの交差点から七久保小学校のグラウンド付近までの間であります。
特にその間に2か所の丁字交差点、これがありまして、そこがネックになっていて大型車両が通れない状況なんです。
それで、今日そこの箇所を見ますと、1か所は建物が老朽化して既に不動産屋さんの管理物件になっている看板が出ておりました。また、もう1か所は十分余裕の取れる空き地になっています。
用地取得っていう視点から考えますと、この機を逃すと移転補償費がかなりかかってしまうような道路改良になってしまうと思いますので、このタイミングを逃してはならないのかなというふうに思うものであります。今回のこの質問はそういったことを町に伝えてほしいという地元住民の強い声を受け止めた上での質問でございます。
2か所の丁字交差点拡幅改良、これは県道でありますので県施工になるかと思いますが、その点を踏まえてお考えをお伺いいたします。
建設水道課長 お答えいたします。
県道千人塚公園線は、起点が県道飯島飯田線の交差点から千人塚公園までの間の約3キロとなっております。そのうち七久保小学校から千人塚公園まではおおむね2車線で道路改良済みとなっていますが、課題は、議員の御指摘のとおり未改良の県道飯島飯田線から七久保小学校までの間、これは約400メーターありますけども、この間は幅員が狭く、また途中に丁字路――クランク部分があるため大型の観光バスが通るには狭隘な状況となっております。
この未改良区間のクランク部分――丁字交差点ですけども、現在は空き家となっております。今年度、その空き家につきましては解体が計画されておりまして、町としても老朽危険空き家除却支援事業によりまして解体費用の一部を助成してまいるところでございますので、今後の道路改良を見据えて地権者の理解をいただきながら、引き続き県への要望を継続していきたいと考えております。
県への要望でございますけども、毎年行われております県の現地調査で実際に現地を見ていただくこと、それと、今年につきましては長野県議会の危機管理委員会への要望の機会がありますので、しっかり要望していきたいと思っております。
県道千人塚公園線の改良は町の観光施策における喫緊の課題でありますので、早期に大型車両がアクセスできるよう、町とともに議会からも県への働きかけに御協力をいただきますようお願いいたします。
以上でございます。
折山議員 それでは町長に伺います。
町長、県もあまり事業費が大きいと施工年限も長くなりますし、特にそこの補償費で膨らむとかなり時間もかかる。
しかしながら、実際には千人塚はかなり集客力を高めているっていう実態の中で、用地の先行取得、これを今のタイミングなら大きな予算を使わずにできると思いますし、また施工が決まってからですと、当然、用地の価格って、そういう風評の中で上がっていくことが考えられます。まだそういったことが見えない状況の中での先行取得であれば、いずれやるという思いがあるんであれば今がチャンスかなと思うんですが、町が先行的に取得をしておく、こういったお考えについて、いかがでしょうか。
町 長 千人塚公園線につきましては、私も以前から現地調査をしておりますし、都市計画では学校グラウンド北から直線で飯島飯田線まで開けるという計画でありましたけれども、なかなか県の事業費の関係で厳しいということで、その都度、検討事項ということできたところであります。
今現在、2つの建物の除却について国と町の補助を充てながら除却していくという計画も上がっておりますので、それらを含めまして先行取得についても検討してまいりたいと思います。
折山議員 今出ました都市計画道路は、もうずどんと真っすぐのとんでもない規格の道路です。あれは高度経済成長期に国の指導で、もう基幹道路は幅員16メートル、生活道路は12メートル、こういったような、もう日本がとんでもなく成長を続けていくときの100年後を見据えたという当時の思想の中で計画されております。
これだけ人口が減少しGDPも縮小していく日本の中で、当時の都市計画の道路は一切もう見直し、転換期に入っていると思いますので、都市計画道路は頭から全部除いていただいて、現実に即した改良っていうものに目を向けていただくことを求めて、質問要旨2―2へ――2-2へ行っちゃいかんね。質問項目2へ行きます。ページを2つ飛ばしました。
「高齢者独居世帯増加による課題と施策を問う」
質問要旨2―1、高齢者独居世帯の増加が進んでいるが、当町の現状はどうか、こういったことについて伺います。
国の今日的な大きな課題として高齢者の独居世帯の増加が挙げられます。
厚生労働省によれば、26年後の2050年には、我が国は全世帯数の44.3%――もう半数に近くが一人暮らし世帯、65歳以上高齢者の独居世帯、これは20%を超える、こういった推計がなされております。
厚労省による県別の推計値はないそうでありますが、長野県の現状、これは2020年――4年前の国勢調査によれば全世帯数の31%が一人暮らし世帯で、そのうちの37%が高齢者の独居世帯だそうであります。2015年国勢調査比では5年間で15%増というとんでもない急増、こういった傾向であるそうです。本年度は今申し上げました前の国勢調査から4年経過しております。そうすると、単純平均でいきますと、既に2020年から12%それぞれ増加しているっていうことが読み取れるというふうに思います。
こうした中で当町の実態はどんな状況なのか伺いたいと思います。
健康福祉課長 町の独り暮らしの高齢者数は、令和6年――今年でございますが、4月1日現在647人というふうになっております。
高齢化の進行や核家族化により、独り暮らし高齢者、また高齢者のみの世帯は増え続けておりまして、今後も世帯数、また全世帯に対する割合とも増加する見込みでございます。
折山議員 質問要旨2―2、当該世帯の、これも独居高齢者、見守りや看護、介護など、孤独対策が喫緊の課題となっているが、当町の対応はどうか、このことについて伺います。
昨日の伊藤議員の質問にもありました。ひっそりと誰にも知られずに死を迎え、しばらく発見すらされなかった方の報道を時々目にします。報道はされなかったものの、私の地域にもそのような例はございました。
若い時代は懸命に働き、国を支え、この地域の発展に貢献をされてきた方々も、いつしかそれぞれの事情を抱えられながら高齢期を迎えます。中には晩年を独居で過ごさなければならない御事情の方もおり、先ほどの統計はそういう可能性のある方々が急増しているという事実を、私たちに、町に突きつけているということになります。
そこで町長に伺います。誰一人取り残さない政策、公約の実現に際して、私のまず思い浮かぶのは、先ほど坂井議員の質問にも出てまいりましたシングルで子育てをしている世帯、またこうした高齢者の特に独居の皆さんの世帯、こういったところが思い浮かぶわけであります。
幸い当町ではこれまで町長や教育長の思いの中で子育て支援はかなり充実しつつあり、昨日の一般質問の御答弁の中でも令和8年を見据える中でさらなる充実に向けた取組が始まっている、こういった答弁もございました。子育て支援については町の未来の方向性が見えつつあるという中、一方で老老介護や独居の高齢者世帯に対する見守りや看護、介護、介助などの独居対策はまだまだ先が見えてこないように思います。
このことは国家的な大きな課題でありまして、町としての取組には限界があるかと思いますが、力の限りこの人たちを取り残さないぞという姿勢は大切かと思いますので、今のお気持ちを伺いたいと思います、町長。
町 長 今まで私もいろいろ――去年一年かけて御家庭を訪問しました。その中で一番感じたことは、高齢のお独りでお住まいの方、それからお二人でも老老介護で非常につらい思いをしながら暮らしている世帯、そういったところの御意見をたくさん伺ってきました。これはもう避けて通れない課題でございまして、そういった対応はきちんと取ってまいりたいと思います。
幸いなことに、飯島町は民生委員さん等によりましてそういった御家庭にきちんと訪問していただいて、常時状況を把握しながらそれぞれの施策を充てていっていただいているということで、非常に感謝しておりますし、また町もそういった対応、特に高齢者福祉係を中心として様々な対応、また社会福祉協議会を通じての対応、そういった対応をしながら、こういった皆さんにできる限り地域で安心して暮らしていっていただけるような施策を今後しっかりと取っていきたいと考えております。
折山議員 町長の思いは一貫してそこへ行くと思うんですが、これはなかなか難しいことで、今、民生委員さんのお話もありました。確かに民生委員さんは物すごい御苦労をされていますが、民生委員さんお一人お一人の力の限界っていうものも私は間近で見ていて感じる部分でありますので、オール民生委員さんではなくて、かなりサポートしていかないとなかなか陰に隠れたところには目が行き届かないのかなという心配もしますので、そこも含めて、民生委員さんの御苦労は十分承知しながらも、委ね切れない、 の当たらない場所への目配り、これは、また行政がある程度テコ入れしていかないと難しいのかな、そんな感想を持っております。
町長の強いお気持ちはここで伺いまいたので、ぜひそれに向けた取組に力を注いでいただけることを求めて、質問要旨2―3、今後、山間部から町なかへの移住、町なかグループホームの整備、訪問サービス、訪問サービスっていうのは医療、介護、家事手伝いなどなんですが、これらを提供する事業者の育成や支援制度の創設など、これは、もう飯島町単独では無理かと思います。近隣市町村と連携しながら取り組む必要が高まっているんではないか、早急に取り組みすることを求める、これについて伺います。
具体的に踏み込んで伺うんですが、今申し上げた関連する事業の実施や制度の創設なんて一朝一夕にできる内容ではないと思います。
特に今度の訪問介護の報酬を地方へ目を配らずに引き下げた国のやり方には極めて憤りを感じるものであります。ですが、これは憤りを感じていても介護事業者が廃業していったり事業の縮小をしていってしまえば町長の目指す地域社会はできないんで、何とかこれをみんなの力で元に戻していく、あるいは引き上げていく方向に行くまでの間は町がどうしてもそこへ力を注いでいただかなければならない、こんなふうに思うものであります。
それで、近隣との連携なんですが、私が思うには、どうしても郡境にある飯島、中川、下伊那の郡境にある松川、大鹿、こういったところは、やはり中央部は恵まれている環境にあったとしても、遠隔まで行くには、高騰するガソリン代、いろんなネックがあるわけですね。そうすると、伊南行政組合、上伊那広域連合、こういった中での議論はどうしても必要とするニーズ、価値観が薄まってしまって、真に必要な飯島、中川、松川、大鹿、こういったところの逼迫した状況とはかけ離れた政策になっていってしまうおそれを上伊那広域連合に出ながら、伊南行政に出ながら感じるものであります。
ならば、郡境にある4市町村が真剣になって、今から数年先を見据えた中で、この町ではこの――この間の病児・病後児保育ですよね。近隣からも利用があるはずです。みんなのところでここを受けてくれんかっていったような、お互いに力を合わせて需要を見込みながらサービスしながらその事業所が生きていける、あるいは4つの自治体が必要な支援を行っていく、こういった取組に今から着手する必要があるんではないかな。
私が早急な取組を求めるという部分は、今すぐ何かをつくれ、やれということではなくて、将来の不安を見据えた中で、今からそういった近隣との連携を呼びかけ、進めていく必要があるんではないか、この早急でございます。
その点、町長のお考えを伺いたいと思います。まず広域に頼っていいのか、伊南の行政組合に頼っていいのか、あるいはそこから少し遠く、いつも端っこにいる郡境で力を合わせることがいいのか。これは医師会が上下に分かれていることからいろんな難しい点もあろうかと思いますが、そういうことを一切ないものとして町長の思いを伺いたいと思います。
町 長 郡境に位置する飯島、中川、松川、大鹿、非常にいろいろな問題を抱えております。今までも郡境だということで、やはり中心部にいろいろな事業ですとか施設が集まっていってしまって、なかなかそういった郡境の市町村には恩恵が来ないというような状況も生まれております。
やはり郡境には郡境の共通する悩みもありますので、そういった共通する課題をきちんと共有しながら、この中部伊那、中部伊那を中心とした福祉、医療、教育、この点で――ほかにもありますけれども、手を取り合って共同で事業ができるようなものがあればやっていきたいということで、今取組を始めようとしているところであります。4町村の首長等が集まりまして課題を共有しながら、これから進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
折山議員 前町長はリニアの開通を見越して国道153号の道路改良のトップとして力を注いでこられましたが、よく考えてみると、伊南バイパスは構想から道路が開くまでに60年近くかかったわけですね。リニアのあそこの駅までこの道をずっとやって自動運転のバスを往復させるにはどのくらいの年月がかかるか、また、その頃にはかなり日本経済も縮小して地方へ回すお金が滞ってくる中で、なかなか遠い将来だけを展望するっていうのは厳しいかと思います。
ですが、今、目の前の現実に対して、ぜひ唐沢町長、上伊那広域連合の理事者会、伊南行政組合の理事者会、これも大事なんですが、それを上回る同じ課題を有した4町村の理事者会、ぜひそこのトップに座っていただいて、一番長くこれから務められる方だと思いますので、トップに座っていただいて、ぜひ4町村のいろんな課題共有をまとめ上げていっていただくことを希望し、求めて、質問項目3「高齢化や移住政策の進展と共に、自治組織に頼った行政運営が行き詰まりつつある。どう向き合うか。」。
質問要旨3―1、自治会役員の負担が増して担い手の確保が困難について伺います。
私の自治会では、高齢化が進み、自治会を退会、あるいは自治会の規定により役員や共同作業の出益免除、自治会費免除、こういった世帯が急増しています。
詳しくは調べておりませんが、移住者はかなり多く、自治会に入る入らないは別にして世帯は増加しているものの、自治会の構成世帯数は今日の段階で横ばいから減少に転じているように感じます、自治会の世帯数を見る中で。
さらに、自治会を担うべき生産年齢層は、遠距離通勤や夜勤など多様な勤務形態の中で現役中に自治会運営を担っていける余力のない方も多くいらして、その点を危惧しているところです。これは昨日の一般質問の中でも取り上げられました。
この件に関しては、昨日の――伊藤議員の名前をさんざ出してすみません。昨日の伊藤議員の一般質問に対して、小規模自治会――数の少ない世帯数で構成している自治会は消滅する危機にあり、関係者で対策を検討していくという町長答弁がありましたので、この要旨にはお答えいただいているということで、質問要旨――ちょっと番号が飛んでおってすみません。3―3、書いてあったとおりに行きます。移住者の自治会未加入や脱会の状況はを併せて伺います。
近年、私の自治会では、自治会に加入したものの隣組長など自治会の周り番の役員になった段階でびっくりして自治会を退会するという移住者が出ております。
近隣の住民を見ておりますと、現役世代の移住者には将来の自治会の担い手として大いに期待をして日常生活でもいろんな部分で協力しながら温かく接してきたように思うんですが、しかしながら、前述のようなことが起きますと、期待していた皆さんほど失望感が大きく、こうしたことは長い目で見なければ駄目だよ、自治会をやめても温かくこの人たちを見守っていかなきゃならないよと言う住民がいる一方で、厳しい目を向ける住民もまた数多くいるわけであります。そのことで、いわゆる自治会内の地域住民間にも一つの亀裂が芽生えるわけですね。
昨日の一般質問の中では、防災に関しては自治会長との懇談を通じて課題を共有しているという答弁がございました。
移住者の自治会未加入や脱会の状況、これについても把握しておりましたら報告願いたいと思いますが、伺います。
地域創造課長 地域創造課には定住促進室に移住相談された方々のちょっとデータしかありませんので、大変申し訳ございませんが、まずこのデータでのお答えとさせていただきたいと思います。
ここ3年間で定住促進室に移住相談をされて移住されてきた世帯は、この5月末現在で63件ございます。このうち自治会に未加入の世帯は15件でございますので、全体からすると23.8%が加入していないという状況になります。
なお、自治体加入世帯は残り48世帯になりますが、このうち自治会を脱会されたという世帯は今のところないという状況でございますが、この48世帯以外になるかと思いますけれども、移住されてきて自治会には入ったけれども退会されたという実例、これは数件、私のほうも確認しておるところでございます。
折山議員 そういうことですね。自治会に入っても役員を経験すると抜けていってしまう。これは、今数件って言いましたが、私の自治会の中に数件あります、10件に近い数件あります。ということは、全町でいくとかなりの数になっているのかなというふうに認識をするものです。
私個人的には、町を二分させないためにも――南箕輪が今は、そういうことを皆さんお聞きするかと思いますね、前から住んでいる方が1に対して移住されてきている方が4、こういった割合で、なかなか従前から暮らしていた方と移住者の皆さんとの考え方の相違の中でいろんな問題点も浮上しているということをよくお聞きします。
そういうことで、町を二分させないためにも、また先ほど来の一般質問にもございました人口減少対策の観点からも、移住者には年月をかけて地域になじんでもらうことがよいというふうに個人的には思っております。
しかしながら、私も努力しましたが、そうした考えを地域に浸透させることの限界をつくづく感じます。もう凝り固まった人は、もう火のように怒りますから、そこから先へ踏み込めないくらいの状況になってしまう、このことの繰り返しで限界を感じてきております。
さて、そうした中で質問要旨3―2に行きます。はい。3―2に行きます。自治会未加入率の推移と現状は今大体お答えをいただきましたが、高齢化や自治会員の減少で従来の協働が困難になっていくが、将来の行政運営をどう模索するかについて伺います。
この要旨で項目3の全体のまとめにも入りたいと思いますが、この種の質問は当町の多くの議員がこれまでに何度も一般質問で取り上げて、特に地方の自治体が直面している大きな課題の一つでもあります。
また、幾ら質問をしても、あるいは全国的にどうしたらいいのかっていう当町が学ぶべき効果的な解決事例も実はないに等しいと思われます。
新町長には、これから先、避けては通れない行政運営の大きな課題としてのしかかってくるものであります。
昨日の答弁にあった自治会の負担軽減に関しては関係者の検討に委ねるといったようなことのほか、何か新町長として胸に秘める、将来はこうだったらいいな、そのためにはこういうふうにしていきたいなという思いがあれば、具体的な政策として結びつかないとしても、あれば語っていただきたい、なければ結構ですが、いかがでしょうか。
町 長 非常に難しい課題でございまして、とにかく、今は区会、それから自治会等と懇談を持っていく予定でございまして、既にもう10以上の区、自治会から日程調整が来ておりますけれども、まずは住民の皆さんとしっかり話合いをして、課題を共有しながら、その課題をどのように行政と住民の皆さんが協働して解決していくか、そこを考えていきたいと思っております。
全国的に見ても非常に厳しい状況ですし、本当に解決する妙案はないとは思いますけれども、やはりお互いに歩み寄って考えていくっていうことが必要かと思いますので、まずはそこから始めていきたいと考えます。
それから、もう一つ、今、南箕輪のお話も出ましたけれども、もう既にそういった取組を組織的に行っているところがありますので、担当課としてもそちらへ出向いて情報収集を行っております。できれば町もそういった皆さんの御意見を集約しながら将来に向けてどういった自治組織の在り方が必要かというのを考えてまいりたいと思っておりますので、そんな答弁でお許しをいただきたいと思います。
折山議員 こう言う私自身が抜本的にこういうふうにしたらいいななんていう政策は思い浮かびませんし、提言もできないんで、町長の今の将来に対する思いは語っていただいたということで、この方向性を元に戻していくことはなかなか難しいのかなと思うんですが、それに対する何らかの方策を打っていかないと、これから国の財政も縮小していく、地方自治体の財政も縮小していく中で行政需要だけが増えていく、どうやって乗り切ったらいいのかっていう部分を念頭に取り組んでいただけるものと期待し、また求めて、ただ、1つ、ちょっと提言をさせていただきたいと思います。提案ですね。
この間の日曜日に新田では住民共同作業としてサイホンの泥上げ作業を行いました。これは1年に一遍ずつやっているんですね。それで、二、三十人ぐらい泥上げ作業に出てくるんですね、周り番で自治会構成世帯の中であんたとあんたって指名されて出ていくわけなんです。私も頼まれてバックフォーを持っちゃ行くんですが、それで、ちょっとその作業をずっと見ておりました。
水路から手作業で泥を上げるんですね。それで、皆さんは持ったことがあるのかね、カクヅコへ水を含んだ砂を1回持つとどれほど重いか。これを70代の人たちが中心になってやっているんですね。10年前は、その衆は60代でした。
それで、それを見ておりますと、もう私は毎年出ているんで、そこへは呼び出されていくんで見ていると、もう作業そのものがだんだん時間がかかるようになりました。水路から1回道路へ上げて、道路から高いダンプの荷台へ放り投げて、70代の人たちがだんだんにできんくなってきていて、また、もっと悪いのは、あそこはNTKセラミックに抜けていく広い道路があって、そこを横断しているところは4人がかりでよっこらよっと持てるグレーチングを手で持って移動して、泥上げが終わるとまたやる。
今年見ておりましたら、そこへ関われる人たちは極めて腰痛持ちが多くなっちゃって、関わってくれる人たちが本当に少なくて、数人がその任を得ておりました。
それで、ここをいよいよ新田でやれなくなるときが近いなっていうふうにその作業を見ながら、時間もかかるし、思ったんですが、これをやらないとどうなるかっていうと、サイホンが詰まります。そうするとどうなるかっていうと、上から洪水時に来た水が全部オーバーフローします。オーバーフローすると、あの近隣は住宅地ですので、そこが浸水します、JR飯田線の軌道へ水が流れ込みますっていう災害が危惧されるんで、やらなければならないものなんです。
ところが、新田住民にしてみると、上流部の砂が全部新田へ集まってきて、そこにサイホンがあるから自治会住民が、70歳の人たちがそういう重い仕事をしなきゃいけないということに対する負担感がうんと増してきております。
それで、私はそれを見ながら思ったんですが、今回はちょっと冷静に眺めておりました。何でこんなに時間がかかるのかなとかいうふうに見ておって、いろんな工夫をすると機械でやれるなっていうことをちょっと思いつきました。
ところが、これは、こういうことなんですね。その作業は土木委員の人たちが主になってやるんです。土木委員の人たちは自治会長も含めて1年任期なんです。どんなえらい仕事もその場を乗り切ると、まずほっとして、ああ今年はこれで終わったと、次の人に渡すんだっていうことで、来年もやるんだったらこれをもうちょっと楽にしようという思いが出てくると思うんですが、終わったことによる安堵感がまず出てしまって、工夫、改良がなかなか役員さんたちには芽生えないと思うんです。これは無理のないことだと思います、今の1年任期の回しでは。
それで、これを2年3年やれって言ったら、もう絶対にやり手はない。とすると、もしこれで――自治会運営が未来永劫続くなんていうことはとても考えられません。どこかでは世帯数減少から何からで行き詰まるときが来るんですが、今の状況だと、自治会がみんなそこで手を引いてしまうと行政が回らなくなるとすれば、1年でも延命していく、自治会運営を延命していく、もう20年くらいは今の状況を維持するっていうようなことを考えるとすると、重要な施策として町がある程度切り込みながらこういったところを改善すればどうよっていうことに踏み込んでいくと、何とか1年2年、あるいは10年延命できるのかなっていうような思いを持ったものであります。
そこで一番最初に思い浮かんだのが、自治会にそれぞれ担当者が張り付いている、あるいは区に張り付いている担当者制度だと思うんですが、今の職員の実態を見ていると、今はどうでしょうか、減税に対する人手が物すごく要るんでしょう。どこの職場も人手がない中で、片手間で担当者に、そんな仕事に入れ、これは水路の泥上げ作業を間近で見ていなければ何のアドバイスもできないことですよね。
そうすると、物によっては自治会の中へ飛び込んで、どんな運営をしてどんな課題を持っているのかを仕事として見極められる職員を持たないとできないことだと思います。担当者制度は、今、実際はもう有名無実じゃないでしょうか。なくてもほとんどの自治会は支障がなくて回っているんじゃないかと思います。
とすれば、その点について力を入れていっていただければなというふうに思うんですが、そうした自治会へ踏み込んで、40世帯で構成している自治会で役員さんの負担を減らすには、ここの部分をこうしたらどうでしょうかっていったようなアドバイスができる職員体制づくりを求めますが、いかがでしょうか。
町 長 自治会ごとに様々な課題があると思います。それに職員が向き合っていくというのは非常に重要かなと思います。
ただ、先ほど来、議員さんもおっしゃられたとおり、役場のいろいろな事業の関係でなかなかそこまで踏み込んでいけないというのが実態でございます。
できれば、先ほど申し上げましたように私が自治会に赴いて話をしますので、そこでまずは御提案いただいて、じゃあ町で考えてほしいということで御提案いただくような仕組みをつくっていければと考えております。
特に、やっぱり自分は現場主義で現場へ出ていただくのが一番職員にとって重要なことだと思いますけれども、なかなか今はそれができない状況もあります。できるだけ現場に踏み込みながらやっていくように仕組みをつくってまいりますけれども、まずはそういったいろいろな課題を膝を交えた中で出していただくということが重要かと思いますので、そんな仕組みの中で解決できればと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
折山議員 それで、ちょっと先ほど来の質問の中で、やっぱり懇談するときには現役の自治会長が呼ばれると思うんですが、1年ごと交代の皆さんは自分が役を終わることにいっぱいで、次への提言――前の人から受け継いだことを俺はやり切ったという思いがまずは出てくるんで、できたら、そういう皆さんを選任する場合は、過去の経験者なりで、1年ごと交代の自治会長さんではなくて、5年くらい町とお付き合いしながら各自治会の課題を見極めながら提言をしてくれるような方の選任を求めて、自治会長、1年任期の役員さんに1年ごとお聞き取りをしても限界があると思いますんで、ある程度の地域の経験者で5年くらいお付き合いをしてもらえる方をぜひ人選しながら、いろんな課題をお聞き取りいただく、またその人を通じて地元へアタックをかけていく。
それと、そういう職員体制は困難だというお話でありましたんで、それならば申し上げますが、これまでも建設関係の地元要望について、一般質問するんじゃなくて、直接建設課へ行くと、すぐに担当者なり課長が飛んできて、現場を見て速やかな対応をしてくれてきた、こういった実績があります。環境も同様であります。
ですから、全職場が1つ何か困った課題があったら、町長の言われるとおり、出向き、実態を見て、どうしたらいいか相談に乗る、建設や環境だけでない、全職場がそういったような体制を取っていただければ専門的な職場を持つことなくて行けるのかな、あるいは今言ったように自治会にそういう人が1人おっていただければ長い時間をかけて感じてきている課題を町へ持ち上げることもできるのかなということで、その点を求めますが、町長から前段で、そういった方向で、現場主義でやっていただけるっていうお答えをいただきましたので、約束の5分よりもオーバーしましたが、2分前に質問を終わります。終わります。
2024(R6年度)3月一般質問
早出し原稿のままで、一部誤字脱字等ありますことお許しください。
通告内容
質問項目
1.七久保診療所医師の招致施策を問う
質問要旨
1-1 新年度予算での具体的な取り組みは
1-2 継続実施している医療(診療)圏調査の成果をどのように受け止めているか
質問項目
2.役場非正規職員の処遇改善を問う
質問要旨
2―1 役場正規・非正規職員の格差の現状をどのようにとらえているか。
2-2 新年度予算で、どの程度の改善を見込むのか。
2-3 非正規職員は、年度を越えて継続雇用の保障の無い不安定な身分となっている。給与・手当で厚遇されるべきでは。
質問項目
3.子ども・子育て支援施策を問う
質問要旨
3―1 次代の町を、国を担う、子ども・子育て支援をどのように取り組むか。
3-2 家庭環境に左右されない保育・就学支援・高等教育は、町の未来を担う人材育成として重要。その環境整備にこそ恒久的で大胆な予算措置を英断すべきでは。
以下議事録(校正前)
折山議員 通告順に質問をしてまいります。
質問項目1「七久保診療所医師の招致施策を問う」について伺ってまいります。
前回――12月に引き続きの一般質問になります。
質問要旨1―1、新年度予算での具体的な取組はについて伺います。お答えください。
〔唐澤町長登壇〕
町 長 七久保診療所の医師の招致施策についてということで、12月議会の一般質問に続いての質問でございますけれども、予算につきましては、開業医支援事業補助金ですとか、開業医支援事業サポート業務の委託料等の計上をしております。
まずはそれによりまして医療圏調査や状況の確認を行いながら、招致に向けて働きかけてまいりたいと思っております。
なお、2月に心当たりのある医師に打診をしたところでありますけれども、マッチングとはなりませんでしたので、報告をさせていただきます。
〔唐澤町長降壇〕
折山議員 昨年12月13日の信濃毎日新聞によれば、仁愛病院と昭和伊南総合病院に勤務している50代の医師が令和6年度末頃、宮田村に診療所を開業する予定という報道があって、見たかと思います。
記事によれば、この医師が上伊那での開業を予定している情報を宮田村では得て、当該医師に開業支援を働きかけて互いの合意に達した、こういった経過だそうであります。
それで、伺いたかったのは、町長の心当たりのある医師というのはこの方だったのかどうかっていうのをお伺いしようとおったんですが、お断りになられたということで、そうだったような可能性が高いのかなというふうに受け止めましたが、そうであってもなくても、終わったことですので結構です。
1つ副町長に伺います。この情報を副町長は得ておったかどうか、お答えください。
副町長 私のところへは情報が入っておりませんでしたので、先生の開業は宮田が当たった後に聞いたような格好になっております。
折山議員 宮田村では、現在2か所の診療所があって、医師のそれぞれの年齢が60代と70代という、いわゆる御高齢になってきている、したがって将来の医療体制を維持するための施策だと報じられておりました。
当町でも、地域医療の強化、そして将来に向けてこういった機能を維持していくためには、今、同様の状況かなというふうに思います。
町長は12月の私の一般質問に対しまして、まずは医療圏調査、診療圏調査をこれから始めるとの答弁でしたが、所管課からは――先ほど町長のお言葉にもありました――ここ10年くらいずっとそれを続けてきたんだと、こういうことであります。
それで、質問要旨1―2に行きます。
継続実施をしてきた医療圏調査の成果、これをどのように町長は受け止めていらっしゃいますか、伺います。
福祉健康課長 御質問の医療圏調査につきましては、開業支援コンサルティングの委託契約といたしまして平成27年度から株式会社マスネットワークさんと契約をいたしております。町の実情を勘案していただきながら、医師や医療法人、医療業界の動向に関する情報提供を行っていただいているところでございます。この医療圏の分析資料によりまして具体的な勧誘資料として活用ができているというところでございます。
やはり医師への招致への働きかけを進めていく上では、こういった専門的なコンサルタントのサポートも本当に大変大きなものでございますので、やはり医師の招致の働きかけを行っていく上では、こちらのほうの専門の方のコンサルによるこういった状況も引き続き委託していきながら、併せて進めてまいりたいと考えております。
折山議員 では、課長に伺います。
医療圏調査っていうのは、例えば七久保診療所、あそこへ医師が開業してやっていけるかどうか、医療圏の中にそれだけの需要があるかどうかが大きいところだと思うんですが、どのように理解されておりますか。
健康福祉課長 具体的に七久保へというようなところというよりかは、この地域の中の状況がどうなっているのかというような中で、飯島町内にというような視点で捉えているものでございます。
折山議員 飯島町内っていうのは、七久保診療所は再開を目指して取り組んできていることは周知の事実ですんで、あまり抽象的なことを言わずに、七久保診療所の再開ということで、もしそこに手落ちがあるんであれば来年度の調査に当たってはそこを視点にきちっと据えて取り組んでいってもらいたいということを求めまして……。
12月には町長就任直後だったんで、今の宮下副町長が担当幹だった頃は専任体制を取りながら一つの成果を上げてきたという事実を申し上げて、今お聞きするとそういった情報も入っていなかったようですんで、そういった情報をきちっと取っていくところからがやっぱり大事だなと思うんで、求めたいのは、新年度には、あるいは新年度でなくても、町長の真剣味をもし表に出していくんなら、やはりそういった専任体制、これでもって情報収集から当たっていく、この姿勢が大事かと思うんですが、その点はいかがでしょうか。
町 長 七久保診療所の医師の招致については、もう喫緊の課題だと自分は認識しておりまして、なかなか招致というのは、医療圏調査等々をコンサルティングでお願いしていくというよりは、やはり人と人とのつながりの中でいろいろな情報を得ながらやっていく必要があるかと思います。
正副町長がしっかりとアンテナを高くして、いろんなところへ――企業誘致と一緒でございますので、いろんなところへ出向いたり、あるいはいろんな人とお行き会いする中で情報収集しながら誘致に向けた取組をしていきたいと思います。
御質問の専任ということでありますけれども、なかなか、今は機構改革も控えておりまして厳しいところがありますので、取りあえず現体制の中でやっていくということで御承知おきいただきたいと思います。
折山議員 就任されたばっかりで、これからきちっとした庁内の体制づくりから取り組んでいく中でのお言葉だというふうに受け止めます。
いずれにしても、これが、具体的にターゲットが決まってとやると、これは一番、副町長は自分で経験してきているんで、その点が大事だなというのは、自分の今までの経歴からも必要かなという理解はいただいていると思うんで、ぜひタイミングを見ては、一定期間だけでも、ちょっとそういった体制を取っていただきたいなと強く要望しておきます。
それでは、七久保診療所については、引き続き医療圏調査って言いますが、ちょっと私の認識、素人なんですが、今まで開業してきた先生の業績を見ますと、あそこは間違いなく開業すれば十分運営ができていくだけの背景があるんだというふうに、医療圏調査を経なくとも私はそういうふうな理解をずっと長くしておりましたんで、なぜあんないいところへ先生が来てくれないのかなという不思議な気持ちがありますんで、ぜひ積極的に取り組んでいただければということで、質問事項2「役場非正規職員の処遇改善を問う」これについて伺ってまいります。
午前中の浜田議員の質問の中では、ちょっと私の伺いたい町長の思いの多くをかなり踏み込んで語っていただいたような気がしていますが、あくまでも町長は、その段階では一般論としてこういうことが大事だっていうような語り方だったかと思います。
私はこの組織の長としての具体的な内容へ踏み込んでみたいなと思いますが、お答えできる範囲で結構です。
12月の私の一般質問をやった後、12月27日の信濃毎日新聞です。非正規公務員の処遇について大きく取り上げておりました。御覧になりましたでしょうか。
信毎の1面でした。1面の一番大きいところ、大見出しは「低待遇嘆く非正規公務員」という大見出しでした。中見出しは「「パート扱いなのか」「結婚考えられず」」っていう中見出しでした。項目の見出しでは「ボーナス出ても年収150万円」。引き続き、写真のキャプションでは「仕事にやりがいがあり、だから低収入でも甘んじて続けてきた」こういった文言が連続して踊っておりました。
そこで伺います。
質問要旨2―1、当町役場正規・非正規職員の格差の現状をどのように捉えているか。
これについては、12月に伺ったところ、手元の資料がないから精査をして後刻お答えをさせていただくという副町長のお言葉がございましたので、答弁を求めます。
町 長 今御質問にありました新聞報道については、私も拝見させていただきました。その方は自分の思いで今の業務に就いているけれども、大変厳しい状況だという実態が書かれていたところであります。
御質問でありますけれども、役場の正規職員と非正規職員の格差の現状についてということでございます。
町では、2月末現在、正規職員122名、非正規職員につきましては、地方公務員法の一般職の非常勤職員である会計年度任用職員、こちらが158名の職員数となっているところでございます。
会計年度任用職員の給料につきましては、国のマニュアルにおいて地方公務員法に定める職務給の原則や均衡の原則等の考え方に基づき、各会計年度任用職員と類似する職務に従事する常勤職員の属する職務の級の初号俸の給料月額を基礎として、職務の内容や責任の程度、それから職務の遂行上で必要となる知識、技術、職務経験等の要素を考慮して定めているところでございます。
町では定期的または補助的な業務を担っていただいており、類似する職務の正規職員との給料を比較しますと、職種により異なりますけれども、給与でございますけれども、給与の比較で見ますと、一般職、1級から3級までの一般職の職員と比較すると、約給与で60%、職務の関係で1級職を充てておりますので、職務の関係でいきますと給与で70~90%でございます。
給料でございますけれども――期末手当、勤勉手当を含む給料でございますけれども、給料で比較しますと、一般職、1級から3級までの一般職と比較すると65%~80%でございます。また、1級の職員と比較しますと80%~105%という状況になっております。
今後につきましても、常勤職員との均衡等を踏まえ、適正な支給に努めてまいりたいと考えております。
折山議員 ちょっと額的には私の伺っている額と大分開きがあるんですが、どこに原因があるのか、ちょっと突き詰めるだけの私は力を持っていませんので、どうぞ。
副町長 今、町長が言いましたのは令和6年度予算ベースでございますので、今はもうちょっと低いというふうに御理解願いたいというふうに思います。
令和6年度では、期末手当は20時間以上の職員に出すようにしてございます。それと、0.5か月分でございますが勤勉手当を支給することになっておりますので、その分を含むと今のような格好になるという比較をしておりますので、令和5年度でいきますと、もう少し、五、六%低くはなってまいりますということで、ちょっと御理解を願いたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
それと、先ほど町長が申しました105%というのは保育園の職でございまして、保育園の保育士さんは会計年度任用職員につきましても定着支援金というのが全部、1年勤めた方は30万円支給するようになっておりますので、そういうのを含めると105%という数字が出てくる格好になるということでございますので、給与、給与というのは本給と手当のものでございます。給料が本給のみという理解をしていただければと思います。
定着支援金は、それ以外に30%払うということの規定をしてございますので、保育士さんはちょっと100%を超えるような数字が出てくるということでございますので、そういう御理解で、よろしくお願いいたします。
折山議員 ちょっと私の感覚と大分違うんで、多分データを持っていない私の感覚違いかと思うんですが、100%を超える、給与ベースであり、支援の部分で――まあここのところ保育士さんについては人材不足ということでよくしてきているんですが、それを加味しても、ちょっとどういうことなのかな……。
質問要旨2―2、新年度予算で云々は今大分お答えいただきましたので飛ばしまして、さきの記事によれば――さきっていうのは、ただいま申し上げた新聞記事によれば、総務省のマニュアルでは、非正規の時間給を正規職員の――これは、いろいろ町長は難しい言葉で語られておりましたが――極めて単純で、高卒初任給の時給換算を上限とするように、これはマニュアルやなんかをもって誘導しているそうであります。
簡単な言葉を使うと分かりやすいんですが、先ほどの説明はほとんど理解できませんでした、聞いていても。
この4月から勤勉手当が支給対象となっても――12月のこの報道によればですよ。あまりに低額な給与がベースとなるために非正規の皆さんの年収は200万円以下――これは飯島町のことじゃないですよ、全国的な話ですよ。いわゆるワーキングプア――年収200万円以下はワーキングプアというそうです。これは何でか、働く貧困層という名称だそうであります。この水準にとどまるそうであります。
また、今日の総務省の見解では、基本はあくまでも正規職員との均衡した水準を求めておって、人件費の削減をすることを各自治体に強くは求めないそうであります。
当町では年次を追いながら水準均衡の努力をしていっていただけるというこれまでの町長、副町長の答弁に間違いないと思いますので、確認をいたしますが、この4月からの、いわゆる――先ほど20時間以上の勤務の職員って言われました。総務省の見解では15時間になっているはずです。それをちょっと厳しくしたのが飯島町だと思うんですが、その理由は今回聞きません。
それで、期末勤勉手当――その人の働き方を評価した手当、これを4月から制度化していくっていうことなんだそうですが、引き続きその後も、いわゆる均衡へ近づけていく御努力をされるということでお答えをいただいてきた気がしますが、それでよろしいですか。
副町長 今、折山議員さんのおっしゃったとおり、15時間30分以上は期末手当、勤勉手当を支給することができるという規定になっております。ですので、期末手当は、先ほど申しました20時間以上の職員全てに同じ利率で支給をするというふうにしてあります。
勤勉手当は、町のこれから行います組織改革とか、そういうのを全部合わせまして、満額とは今いっておりませんので、その分につきましては、上伊那の均衡、それから長野県全体の均衡を見まして、だんだん引き上げる方向で検討したいと思っております。
そういうことで、同一労働同一賃金ということで、そういう国の方針に従ってやっていくのがいいのかなというふうに思っておりまして、上伊那では、多分どっかの町村は多分満額――4.幾つを出すところはあるというふうに理解をしています。下伊那はまだそこまで行っていないというふうに理解しておりまして、その均衡を見ながらやっていきたいというふうに思っております。
先ほど町長申しました格付は、1級1号俸という格付を一般事務職の普通の事務の方はしております。
保育職とか、そういう部分につきましては、資格職につきましては1級の十何号俸、二十何号俸という格付をしながらやっていくというふうにして、それだけの処遇はしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
折山議員 副町長は近隣を見ながらっていう言葉が多いんですが、求めるのは――また後でも触れますけど――近隣比較っていうことよりも、純粋に同一労働同一賃金。
ただ、職責の重さはね、正規、不正規、それぞれ勤務時間の長短も関係しながら、重さは違いますから、全く同等ではあり得ないと思うんですが、作業に応じた均衡、これに向けては、あまりよそを眺めながらではなくて――もうちょっと申し上げますと、新聞報道によると、多くは、もう正規、非正規の支給率は、少なくとも市は満額で運用しておるそうですから、それは、総務省のマニュアルがどうこうではなくて、そうあるべきだという姿勢がそこに表れているんで、ぜひ言葉ではなくて姿勢で、形で表していただけるように求めます。
ついでに申し上げますと、議員間でたまに雑談することがあるんですが、例えば給食センターの皆さんの仕事、それから保育士さんの仕事、一般事務の皆さんについてもそうなんでしょう、各議員の多くのところへは非正規の皆さんの処遇が低いっていう同情的な声が寄せられておる方が多いことをよく聞きます、私もそうです。ですから、このことへ財源を振り向けていく住民の合意はかなり高い部分でできていると思いますんで、そこを恐れずに手を突っ込んでいっていただきたいな、こういうふうに思います。
質問要旨2―3、非正規職員は年度を越えて継続雇用の保証のない不安定な身分なんです。給与、手当で厚遇されるべきではという項に入っていきます。
総務省では、職員になりたい人の――先ほど副町長が申されておりましたが――そういう人の均等な機会確保や能力本位の採用を図るために毎年度の公募が望ましい、こういった見解を述べております。マニュアルにも決めておるようです。ただし、ですから継続雇用の上限を設けて、これは3年くらいがいいだろう、それを上限にしてほしい、こういった指導も町へ来ているのかとは思います。これを運用する自治体は、やっぱり多いそうです、総務省の指導ですから。
ですが、一方では無視している、やっぱり長期的な継続雇用、そこで得られる経験、知識、こういったものを大事にする自治体もあるそうであります。
当町の現状、継続雇用の現状、どんな任用をされているでしょうか、伺います。
副町長 会計年度任用職員の募集に関しましては、給与、休暇、保険の条件を全て示して御応募いただいております。
今、議員がおっしゃいましたように、総務省の指導では、1年雇用――原則的には1年雇用なんですが――必要な方については、1年2年になった場合にはそういう処遇をしなさいということになっておりますので、そういう処遇をしていきたいというふうに考えておりますし、給食センターだとか、保育園の給食とか、そういうものもできるだけそろえて同じ処遇をしていくという格好で今年も見直しをさせていただいております。
そういうことで、会計年度の職員の処遇につきましても国の指導に従いながら、勤勉手当につきましてはだんだん上げていきたいというふうに考えておりますけれども、町の財政状況、組織改革を併せながらやっていきたいというふうに思っておりますので、国の指導と同じように処遇をしてまいりたいというふうに考えております。
折山議員 今の副町長のお言葉は、職歴、2年3年という職歴を考慮した処遇を進めていきたい、こういうことで明確にお答えいただいた。
同じく総務省なんですが、それに関わって申し上げると、給料や報酬の額には、副町長が申されたとおり職務経験などを考慮すべきっていう要望、求めているわけですね。
一方で、継続雇用の年限の上限を求めてくるわけですね。これはどういうことかっていうと、普通に理解すると、難しいこと分かりませんが、せっかく積み上げてきた職歴を一旦切るわけですね、次の採用に向けて。これは、もう職歴そのものにリセットをかけるわけですね。また新たに一般公募して、その人が再任用されてきたときはまたゼロから入っていくっていうことをやりやすくするための――総務省ってずるいのかね、俺の頭が悪いのか。ちょっとやり方がね、いいことを述べるんだけど、これを併せるとそういう結論になっていくっていう、その部分は皆さんもじくじたる思いがあるんだろうなと思います。
いずれにしても、簡単に言えば、経験年数が積み増せば、その職って熟練するんですよね。町民の財産が増えるわけですよね。その人を大事にしていくっていうようなことは、すなわち町民益に通じていくっていうことで、大切な1年2年の経過だと思うんです。ですから、当然その方のいわゆる経歴がそのまま昇給に反映されていく制度であるべきだ。これは誰が考えてもそうだと思いますよね。
ぜひ、そういった取組を――今はなされていないと思いますが――近づけていっていただける。もう一度お聞きします。それでよろしいですか。
副町長 そのように考えております。
総務省の文面だけを読みますと、今、折山議員さんがおっしゃったとおりに解釈ができる、両方に取れるんですね。
ですけれども、両方とも書いてありますので、経験年数の長い熟練で必要な方につきましてはそれなりの処遇をするというふうに考えております。
折山議員 去年12月に私が一般質問してから、結構いろんな新聞でこういうことが取り上げられるんですよね、しかも1面で。
昨年12月12日の長野日報の1面にも、やっぱりこういう記事が出ておりました。「会計年度任用職員の保育士」、大見出し「人材確保へ待遇改善」、中見出し「経験に応じ報酬最大3割増額へ」「南箕輪村」、こうありました。
3割ですよ。慢性的に人材不足の保育士確保のための施策だそうであります。財源は3,600万円。
南箕輪村では、正規保育士が43人、対して会計年度の保育士110人だそうです。110人でこの財源を――これは時間の長短、仕事の内容で違うようなんですが――これを単純にならしてみますと32万円余の1人当たり増額です。ですから、この倍の増額の人もおれば、この10分の1の増額の人もあるんだろうと思いますが。
もう一つ、これを聞くと、正規職員と非正規職員のあまりの偏り――人数のですよ。これは、いっときの政策で人をかき集めて、長期を見通してないんですよね。これは、いつ子どもたちが減ってくるか分からないっていう当町と同じ理由で、全部をオール正規にはできないんですよね。しかし、43人に対して110人って、ちょっと異常ですよねっていう問題は感じるんですが。
町長に伺います。
当町は、新年度の会計年度任用職員の予算――これから審議がされるわけなんですが――待遇・処遇改善に関わる予算、ちょっとうろ覚えで申し訳ありません。七百数十万ってお聞きしたような気がします、処遇改善に。
南箕輪村とは財政力も違うもんで、この差は財政力の違いから出てくるものなのか、あるいは町長の思いよりも向こうの村長の思いのほうが強い表れなのか、唐澤町長はどんなふうに受け止められるでしょうか、伺います。根拠はなくて結構です、感想で。
町 長 七百数十万円ではなくて、正確な数字を申し上げますと、令和6年度からの改善事項とそれに伴う増加額としまして、勤勉手当の支給開始による増額が、ここが688万円、約700万円でございます。
それから、時間給の会計年度任用職員への期末手当の支給開始による増額が1,349万円でございます。
その他の増額としまして全体で2,979万円の増額となっているところであります。
南箕輪と飯島町の違いでございますけれども、飯島町も昨年から30万円の継続雇用の手当を出しているところでありますけれども、引き続き保育士については大変厳しい状況が続いておりますし、またそれぞれ、今は子どもさんが少なくなってきているとはいえ、いろいろな子どもさんがいらっしゃいますので、加配ということで保育士さんが非常に必要になってきております。
そんな中で、先ほど給与面では105%という数字も出させていただきましたけれども、できるだけ職務に見合うような処遇改善をしながら、やっぱり気持ちよく飯島町へ勤めていただくというところをお願いしながら、処遇改善とともに保育士の増員についてお願いしていきたいと思っております。
折山議員 大変失礼なことを申し上げて、反省をしております。唐澤町長の公約に基づく熱い新年度予算の編成内容が十分伝わりまして、勉強不足の私がおわびを申し上げます。十分伝わったかと思います。
また段階を踏んで均衡に向けて御努力をいただけるということで約束できましたので、この項を閉じて、質問項目3「子ども・子育て支援施策を問う」これについて伺ってまいります。
午前中、浜田議員、それからまた坂井議員、関連することで、子どもの貧困の部分、それから、浜田さんからは、激減する子ども、これに対しての高いレベルでの質疑があったわけですが、日本全体が出生率の低下を要因とする少子化、ひいては急激な人口減少に直面していて、これはもう飯島町だけの課題ではないということ、当然のことなんですね。
それで、ちょっと町に限って見てみますと、先ほど来、言葉に出ている32人。令和5年4月~令和6年2月に生まれた子は何人ですかってこの間所管課長にお聞きしたところ32名。それで、これがいろんな部分へ出ていって、町民の皆さんが改めて驚いて、いろんなところへ心配の声を上げていったんだろう、私のところへも2人から来ております。
それで、32名なんですが、これは年間じゃないんですよね、先ほど町長言われたとおり11か月の成果ですよね。3月にはもう多分母子手帳やなんかで分かると思うんですが、簡単に推計するんであれば、今までの月平均が、これは3人弱なんですね、月平均にすると。これを足せば年度中の出生が35人弱っていうことになるかと思います、35人ということ。
私は71歳になります。阿智村の出身なんで、ここの私の年代のときの中学1年の学年の人数が分かりませんので、宮脇議員と私は同じ歳なので、飯島町はどうだったかって聞いたら、俺のときには230人くらいっていうふうに昨日お聞きしました。230人なんですよね、中学1年の1学年が。
阿智村は、私は百五十数名だ、自分の学年の人数だけは覚えていますね、百五十数人。それで、阿智村は、まだそのときは統合する前の人数だったんです。
飯島町は、多分そこから今日まで――宮脇さんのときから今日まで行政の枠組みは変わってないと思うんで、それと数字が比較できると思うんですが、230人が35人になるっていうと、ちょっと驚きますよね。五十数年です、この間。五十数年――五十五、六年じゃないですかね、私どもが中学に在籍してっていうようなあたりで。
小学校でこれを考えると、飯島、七久保の2校あるわけですね。そうすると、35人を今の案分ですると、七久保小学校の存続がちょっとっていうか、クラス運営がなかなか厳しいものになっていくっていうような心配をされる向きが今町内に広がっているということをお伝えして、これは、もう飯島町単独でどうこうっていう問題では、あまりにでか過ぎてしまってできないんですが。
ただ、お伝えだけするんであれば、そういうことを見据えながら、中川ではもう1中学2小学校の統合っていう検討が始まって具体的に動き始めている、そういったようなところまで子どもの生まれる数が少ないっていうのが町民の不安をあおる一因になっている。
こういったことの中で、ちょっと時間がないんで、町長に本当は先ほどのようにお伺いしたかったんですが、大体は、先ほど何が要因なのかっていうのは町長もお答えの中で大分伺いましたんで、質問要旨のほうへ入ります。
こういったことを心配しながら、それぞれの自治体も努力しています。
そこで、ここんところの各自治体の首長選挙を見ておりますと、多くの候補者が、子育て支援、これを掲げて取り組もうっていう公約をされております。唐澤町長も、まさに同様の公約をされております。
そこで、質問要旨3―1、町長の言われるとおりです。子どもは次の代の町や国を担っていく、そういった宝物であります。そういった子ども、そしてまた子育ての支援にどのように取り組むのか、これは、就任されて、まだ思うように政策をがらっと打っていくっていうことはできないと思うんで、こうあったらいいなっていう自分の任期中の変換、道筋がこうあったらいいなっていう希望的な部分で結構ですんで、こんなふうになっていったら――国の動きは別ですよ。飯島町がこんな努力の方向へシフトできたらっていうことがあればお聞きしたいと思います、どのように取り組んでいくか。
町 長 平成に入ったところ時点で100名くらいでした、実は出生者がですね。それで、それから現在、平成でいくと35年になるんですけど、30年で3分の1になってしまったという状況でございます。本当にここで何とかしないと飯島町自体が大変なことになっていくという危機感を持っているところであります。
政策としては、午前中から御説明申し上げているところであります。本当に不退転の決意でやっていかなければならないと思っています。
その中で大事なのは、やはり、今、飯島町へ来て子育てしようとか、あるいはここに住んでみたいっていう方たち、経済的な理由だけで、経済支援だけで来ている方っていうのは非常に――それもいらっしゃいますけれども――そんなには、住宅で200万円補助したとしてもなかなか来ていただけない。
それより、もっと違うところで、この町に来たい、またこの町で子どもを育てたいっていう方たちが今は増えてきております。そういったところも総合的に支援しながらやっていきたいと思います。
特に若い皆さん方については、やっぱり安心して子育てができる環境、人、そういったところも求めていらっしゃる方がいますので、そういった施策を、やっぱり人を通じた人を呼び込むような施策にも取り組みながらやっていきたいと、当然、経済支援も併せてやっていくということになると思いますけれども。
そんなことで、本当にどこの市町村もこれといった抜本的な施策っていうのはなかなか打てないと思いますけれども、こつこつと、やっぱり2030年に向けて一人でも多く若い皆さんが子どもを産んで育てていただけるような環境をつくっていきたいと思っております。
折山議員 質問要旨3―2、家庭環境に左右されない保育、就学支援、高等教育は町の未来を担う人材育成として重要、その環境整備にこそ恒久的で大胆な予算措置を英断すべきでは。この多くは国に向けて言いたいことであります。
先ほど午前中の坂井議員の一番言わんとした部分は、家庭環境に、家庭の貧富に、親の状態に左右されない子育て、教育、ここが一番おっしゃりたいことだったのかなっていうふうに思います。なぜなら、子どもはその家の宝であると同時に、今日的にはもっと地域の宝、国の宝っていう見方のほうが大きいわけですから、より大きい宝の側が担っていかなきゃならない、当然の理屈がそこにはあると思います。
先ほど来、ずっと午前中の議論を聞いていると、特に浜田さんとの人口減少の議論を聞いておりますと、自治体間で住民を取り合う施策、そこから少しずつ子ども・子育て支援により、この町で――先ほど町長おっしゃられたとおりです――子どもを産み育てたいとする環境整備に徐々にシフトを進めていくことが町を長期的に――この町ばっかりじゃないです。日本全国の自治体で望まれる施策だと思います。
町長には、ぜひ任期中にその道筋をつけてっていただきたいなというふうに求めます。
そのためには、ちょっと言ってみると、考えられるのを申し上げみますと、買物の利便性の確保もあるんでしょう。
病児・病後児保育、飯島町はつくりました。それを含めた医療環境の充実。子どもが具合悪くなったらすぐに飛んでいける、そういう環境の充実。
たまには子どもを伸び伸びと遊ばせる公園の整備。これも町長の公約の中の1つにあります。
子どもを育てている世帯の上下水道料金だとか、そういうものの負担軽減。
教育長や保育園の先生方の特別な配慮で、今は運用の中で回っている未満児保育の無条件の受入れ。これは、ちょっとうちが出遅れたことでまた保育士の確保難しくなるかと思うんですが、保育士さんの確保がまた鍵になってくるかと思います。無条件にって言ったって、二親が働きながら、なおかつ生まれたばっかりの子どもをもう一人、複数の幼児を育ててくれているって、こんなありがたい世帯はないですよね。感謝だけじゃないですよね、何とか手を差し伸べたいっていう思い。
それからまた、保育費、給食費。これはさきの三浦議員からも要請があります。
教育費無償化、通学費支援、奨学金のさらなる充実と返済免除の拡大。
挙げていけば切りがないほど今親が負担をしているものって大きいわけなんですね。それをどれほど地域や町や県や国が肩代わりしていってあげられるかで、親は安心して働きながら子どもを産み育てていける、そういうことにつながると思います。
出産すれば、町や県や国、地域、こういったところが育てていってくれる。このことは、飯島町だけがよくて、駒ヶ根へ行ったら駄目じゃあ、これは駄目なんですね。全国どこの自治体であっても、財政力や自治体の環境に関わらず、そういったことが応援できる、そういった国であってほしいし、地域社会であってほしい。
これが理想だと思うんですが、これは一挙に望んでも全く無理なことなんで、さて、ここで町は何ができるのかっていうことなんですが、例えば、先ほど来言っているように、一生懸命産んでくれた、2人で働いている、農業をしている、一人が子育てに入っちゃうと農業が回らない、回らなければ生活できない、こういった世帯の未満児さんを、もう既に保育園に子どもが1人おろうが2人おろうが無条件で受け入れて、そこを無償で育ててあげる。
今は本当に教育長や保育園の先生方が思いやりを持って場に応じた取組をしてくれていることは全て承知の上で、これを制度化して、無条件に、そういった思い、配慮がなくしても当たり前に受け入れていただける、そんなことから手をつけていただきたい。これもお金がかかるんで、求めますが、町長、これは教育長に伺っても財源が伴うのでお気の毒です。町長に伺います。町長、そこら辺のお考えはいかがでしょうか。
町 長 まさにそのとおりでして、やはり働くことで育児ができなかったり、あるいは共働きの方が共育てできなかったりするような、そういう状況を解消することが、やっぱり家庭の形成にもつながりますし、経済的な支援にもなりますので、ぜひとも、そういった未満児の対応については積極的に研究してまいりたいと思います。
自分の中では、できればそういった未満児を専門に受け入れる保育園を集中的にやっていければいいかなというふうに考えておりますし、先ほどの保育士の問題もあります。保育士の皆さんがしっかり飯島町で働いていただけるような環境づくりも必要ですので、そういった総合的な研究を進めながら、今おっしゃられたことについては前向きに取り組んでまいりたいと思います。
教育長 今の折山議員のおっしゃるとおりで、私どももそこに本当に対応していきたいというふうに思っております。
ただ、お金の問題というよりも、保育士そのものの数の問題がその前にありまして、今、多分ほかの市町村にも聞いていただければ分かりますけれども、保育士の取り合いみたいな、そういう状況が生まれているっていう状況もあって、本当にお金だけの問題であれば、そこの解決に向けて取り組めばいいんですが、保育士の数、人っていうふうになるとなかなか難しいとこもありますけれども、今、町長のお話のとおり、そこに向けては精いっぱい取り組んでまいりたいっていうふうに思っております。
議 長 時間です。
折山議員 終わります。
2023年12月定例会一般質問
遅くなりました。
新町長が誕生し、初めての一般質問を行いました。
就任後1か月の町長に少し遠慮しながら、それでも公約の核心や町民の要望については考え方を質しました。
以下はその議事録用の早出し原稿で校正前のものです。誤字脱字はあると思いますが内容は伝わると思いますので公開します。
議事録早出し原稿
折山議員 それでは一般質問をさせていただきますが、ここで議長のお許しを得て、質問順序を質問事項2から順次行っていって、1については最後の質問とさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。
議 長 はい。
町長、よろしいですか。
町 長 はい。
議 長 2番から始めるそうです。
折山議員 準備のほうはそんなふうでお願いします。
質問に入る前に、私は最後です。ずっと昨日から今日まで、各議員の一般質問、それから町長の答弁をお聞きしてきて、議員の皆さんも就任直後の町長に聞くのはなかなか酷かなという思いで、皆さん、ちょっと緩めの質問が続いてきたのかなというふうに思います。
でも、申し上げたいのは、行政経験がそれなりに豊富であり、また民間での経験も併せ持ってここへ上ってこられた町長、普通は1期目ですと、多分、今までの質問に対しては課長たちが代わって答弁する機会が多かったのかなと思うのですが、全て自分の言葉で信念を持って語られてきた、その姿勢については感心しながらお聞きをしておりました。
私も、心苦しいのですが、行政は切れ目ない継続が求められております。町民の声をこれからお伝えしながら伺ってまいりますが、これまで同様、町長の言葉で私の質問に対してもお答えいただけるようにお願いを申し上げまして、質問事項の2 七久保診療所再開に向けた取組について伺います。
質問要旨、任期中に再開したいという公約の道筋はついているかについて伺いますが、今申し上げましたとおり、おおむねの道筋で結構かと思います。
七久保診療所が医師の高齢化により休止してどのくらいたつのでしょうか。随分と長い間、休止となっております。
この間、私も一般質問や所管課との予算審査、決算審査の折にどうなっているのかなということでお伺いをしてまいりました。その都度、所管部署では医者の確保に努めているのだけど赴任していただけるお医者さんが見つからない、こういったようなお答えでございました。
一方で、予算では、毎年度、七久保診療所費が計上されていますが、感想として、これまで診療所再開に向けた町の情熱や動きをあんまり感じ取ることはできませんでした。
私自身も区民の皆さんから診療所はどうなっているのだっていう質問をされるたびに、町も努力しているのだけど赴任していただけるお医者さんが見つからない、このような状況で、もう少しお待ちいただきたい、こんな苦しい言い訳を繰り返してまいりました。
しかしながら、さきの町長選挙に際しまして、七久保地区での演説会の折には、地域の医療は大切であり、当選したら私の任期中に七久保診療所のめどを立てたい、現在、複数の医師とコンタクトを取っている、こういったような旨の力強い言葉をその場に井沢民は受け取りました。この間、地区の高齢化は進み、交通弱者が増加している中、通院に苦慮している地区住民は激増しておりまして、区民はこの言葉に大きな期待を寄せているところでございます。
さらに、この23日の長野日報によれば、来年の2月には昭和伊南総合病院が紹介受診重点医療機関に指定をされる見込みとなったそうであります。そうしますと、紹介状を持たずに受診するときの初診料は7,000円以上への引上げが義務づけられます。報道によれば、6月から紹介状を持たずに受診すると、これまで1,100円だった初診料が7,000円へと引上げになるのだということの報道になっておりました。再診の場合も同様に引上げということのようであります。
こうした観点からもますます診療所など地域医療の重要性が高まってまいりました。
七久保診療所再開に向けた取組について唐澤町長のお考えを改めて伺いたいと思います。
議 長 こっちへ……。
〔唐澤町長登壇〕
町 長 七久保診療所再開、任期期間中の道筋はついているのかという御質問でございます。
選挙運動期間中に区民の皆様からは、もう10年も地域の医療がないということでいろいろと要望をいただいてきましたので、私もいろいろ関係する皆様に御相談申し上げたところ、地域医療に取り組みたいという意思を持っている医師の方が1人いらっしゃいました。
また、町内でも関係する方が七久保にはお医者さんがいないので紹介してもいいですよというような御意見もいただきまして、そういった状況の中で、これは七久保にもぜひとも診療所をと考えて、いろいろな場所でお話をさせていただいたところであります。
以前にも七久保診療所の医師については何人か打診がありましたけれども、その都度、なかなか成果が上がってこなかったところであります。
今は、いろいろな介護施設等も医療機関と結びついた、そういった介護施設が北信のほうでは大変増えてきています。南信のほうにはそういった福施設がないということもありますので・・駒ヶ根に1件ありますけれども。
ですので、やはり地域の中に、福祉、介護、医療、こういったものがきちんと整った場所で幾らしていくことが非常にこれからは重要になってくると思いますので、そういう意味でも、ぜひとも七久保地域に診療所の復活を考えていきたいと思っております。
その前には、医療圏調査ですとか、状況をきちんと把握しながら建設に向けて準備を進めていく必要がありますので、まずは調査をやってまいりたいと、それと、もう一つは、打診のあった先生方にも積極的に働きかけまして、ぜひとも飯島町に来ていただくような取組もしていきたい、その2本柱で進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
〔唐澤町長降壇〕
折山議員 この件については、医師という相手方のある案件ですので一朝一夕っていうふうには進まない、また、特に今まで昭和伊南総合病院の話をお聞きしておりましても、田舎へ来るには奥様がまず反対っていうような、いわゆるお医者さんの私生活に絡んでなかなかお医者さんが情熱を持ってこちらへ来たいと思ってもいろんな制約の中で来られない、そういった個々の大きな事情も関わってきますので、今の町長の思いが七久保区民には伝わると思います。
ただ、振り返ってみますと、飯島中央病院でしたっけ、飯島中央クリニックか、今の宮下副町長がかなり専任的な枠割を担いながら、かなり力をそこへ注いで成果を上げてきたっていうケースもありますので、ちょっと本腰を入れる段階になりましたら、ぜひそういったような専任的な考え方も併せ持っていただくと相手の御家庭の中まで入り込んだ招致ができるのかなと思いますので、今回はこれ以上申し上げませんが、この後も進捗状況につきましては一般質問を通じまして引き続き伺ってまいるということにして、次の質問へ移ります。
質問事項3「会計年度任用職員の処遇改善を」。
質問要旨、同一労働同一賃金に向けて、新年度は会計年度任用職員の大幅な賃金アップを。これは平成30年3月に私の一般質問に対する副町長答弁の確認、これについて伺っていくということにしてあります。
ちょっとすみません。(水を飲む)
この件につきましては、平成30年の前年、平成29年にも同趣旨の質問をしておりますので、私は今回で2人の町長に対して3回目の質問ということになります。心の中に深く刻んでいる内容であります。
唐澤現町長には、当時の副町長として町長に代わって私の質問に対する答弁をしていただきましたので、その折の記憶を呼び戻していただくために平成30年3月当時の私の一般質問を繰り返して申し上げたいと思います。
かいつまんで申し上げますと、同一労働同一賃金に向けては、世に問われている格差以上の格差が当町職場には現存していると思われることから、昨年に引き続き再びの質問とさせていただきますと申し上げました。
厚生労働省のホームページによれば、いわゆるパートやアルバイト、契約社員、派遣社員、嘱託社員などが非正規雇用労働者に該当するということでありまして、役場では臨時・嘱託、今でいう会計年度任用職員が非正規雇用職員ということだと思います。
同じく厚労省のホームページによれば、この当時のですよ、平成26年度の数字ですが正規と非正規との賃金格差は、年齢全体では正規に対して非正規は63.9%の格差だそうであります。
さて、当町の賃金格差の現状はいかほどでしょうかということを伺いながら、その当時の私の感じていたのは、町の嘱託相当職員は専門職化しており、臨時相当職員は恒常的に正規職員業務の穴埋め的な職種ではないかと感じておりました。実際にそうだと思います。
責任の軽重はあるのでしょうが、恒常的に非正規職員の皆様には複雑かつ重要な実務を任せてきたように思います。私自身がそうでした。
また、町民から見れば職員は正規、非正規の別なく役場の職員であり、対応する職員には差のないサービスが求められるものと思われますし、現実にそうなのです。内容によっては非正規の皆さんにしか説明できない、対応できないような個別案件もあったように思われます。
格差是正には当然財源の確保が必要でしょう、一気には困難でしょうが、段階的に格差是正に努める姿勢を強くこのときには求めました。
働き方改革など、財政難を理由に便利に雇用しながら安価な人件費にあぐらをかいていることが許されない時代、それが訪れてきたのではないでしょうかということで伺いました。
2018年3月にこのように伺ったところ、唐澤町長のこのときの答弁は、2020年4月・令和2年ですね、会計年度任用職員制度に移行する、それに合わせて処遇改善を検討していくのだ、こういうお答えでした。
現在は嘱託、臨時の呼称ではなく1種2種3種の別でしょうが、処遇の実態は従前と大きくは変わっていないものと思います。なぜなら、CEKの音声告知を聞いていれば、保育士、給食調理員など、度々の募集放送がされていますが、にもかかわらず、昨日来の教育長の答弁をお聞きすると、保育士の確保が難しい、学校給食の調理員さんも来手がない、そういった報告がございます。
原因は、先ほどの議員のほうからもありましたが、職務内容に対してあまりに低い処遇の結果ではないかと感じるものであります。扶養控除額の制約もあり、個々の都合もあるかと思われますが、基本は同一労働同一賃金かと思います。
私は、唐澤町長が誕生したことで、ようやく唐澤当時副町長と私の当時の約束、大幅な改善を検討することを果たしていただくときが来たと考えております。
近隣自治体と横並びではなく、当町が率先して引上げを行い近隣自治体に波及させていくことを改めて強く求めますが、お考えはいかに、お答えください。
町 長 今資料を見させていただきまして、私も平成30年当時答弁した内容を確認しております。
当時ですと、嘱託職員の皆さんは8割~9割、臨時職員の皆さんは6割~7割という賃金水準だったかと思います。
令和2年から会計年度任用職員に制度が移行しまして、先ほど申しされたように1種から3種までの区分で賃金体系を持ちながらお勤めをいただいているところであります。
同一賃金同一労働、同一労働同一賃金、そういったことは、まさに目指す方向だと思います。
この間、4年たちますけれども、会計年度任用職員の制度についても段階的に改善をさせてきていただいているところであります。
特に、令和3年末から4年にかけて、保育士、調理員、そういった方たちの身分の見直しと給与改定を行ってきたところでございます。
また、令和5年には、保育士への処遇改善として町独自に保育士の定着支援事業ですとか宿舎支援事業、そういったものも創設して改善してきました。
また、令和6年、来年ですけれども、先ほど教育長が答弁して副町長が補足しましたけれども、保育士正規の枠を広げていくということを検討しているところであります。
いずれにしましても、町の財政状況もありますし、またいろいろな諸般の事情もありますので、そういったところを勘案しながら、できるだけ同一労働同一賃金の方向に向けて改善してまいりたいと思います。
取りあえず今検討を始めているのは、勤勉手当等々の手当の対象者の拡大、そういったところを具体的に進めてまいりたいということで、準備ができた段階でまた議会にもお示ししながら、御提案しながら進めていきたいと考えております。
折山議員 財政のことがまず出てくるかと思いますが、大事なのは、やっぱり処遇で差をつけてはいけないっていうことをまず思うのですね。
それで、今6割~7割っていう時給単価っていう話がありましたが、ちょっとそういうふうには感じないのですよね。時給をちょっと審査の折に具体的にお伺いし、書類を見ていると、そういった6割7割という数字がどういうふうな根拠で出てくるのか、この場でなくて結構ですので、その根拠をまた議会へ図っていただくときにお示しを願いたいな、印象としては、とてもそこまで行っていないのではないか。
それで、私の今回の質問は、質問要旨のとおり、処遇の中の賃金の引上げについての考え方を伺っておるわけなのですが、質問事項そのものは処遇の改善なのです。
それで、ちょっと私自身も通告の範囲を超えるかと思いますので、答弁の用意がなければお答えは結構なのですが、一応伺ってみます。
現処遇の確認だけさせていただきたいのですが、この制度の導入によりまして、1つ、賃金の設定や昇給制度、休暇の取得など、一部の待遇において明確なルールが設けられたということであります。
給料は常勤職員の初任給月額を基に計算されるということになっています。昇給や前歴換算も導入されているのが以前までとの大きな違いであります。時給制で報酬が支払われてきたときと比べると、フルタイム勤務の職員にとっては大きな変化があるというふうに考えられるそうであります。
2つ目、さらに週15時間30分以上の勤務であれば、これは8時間労働なら2日間ですよね、週に2日間。そういう勤務であれば期末手当の対象なのですということです。フルタイム勤務の場合は、地方公務員等共済組合保険への加入や退職手当の支給も導入されております。
3番目、休暇に関しても国の非常勤職員と同様の待遇が認められており、年次有給休暇に加えて特別休暇の取得も可能という制度のはずです。
こうした新制度の処遇は、当町では適正に的確に運用されているのかどうか、分かればお答えいただきたいと思いますし、質問の範囲を超えていると認識しておりますから、またこの後の説明でも結構ですが、あればお答えいただきますが……。
相談しなくてもいい。(笑声)ちょっとこの次にしてほしいっていえば、そうします。(宮下副町長「じゃあ分かる範囲で。よろしいですか」と呼ぶ。)
副町長 休暇は、多分そのとおり行っているというふうに思っております。
それで、手当、期末手当、15時間30分だったか20……。ちょっと記憶は曖昧なのですけれども、1種2種は出ているというふうに思っています。3種は出ておりません。その辺の改善はこれからしようと思っておりますので、それは私も承知をしております。
先ほど言われたあとのところは、大体のところはクリアをしているかなと思うのですが、ちょっと正確ではないので、私の今の記憶だけで言っているので、後でまたお示しをさせていただきたいと思います。
折山議員 長い昔を振り返ってみれば、私が委員長、宮下副委員長、唐澤書記長っていうことの中で、私は平の職員でしたが、当時は職員の処遇改善についても時の理事者とかなり厳しくやり合ってまいった記憶をお二人ともお持ちかと思います。職員の処遇についてはいつも唐澤現町長以上に、やはりきちっとした対応をしていかなきゃならないなっていうのは今日まで変わらない姿勢ですので、またこれについては質問させていただくときが来ようかと思います。
ということで、今度は質問事項4だね、4へ移ります。
「昭和伊南新総合病院建設に向けた交通環境整備を」という質問項目。
質問要旨は、4年後の開業を目指して進んでおります新病院について、利用者の利便向上のため、最寄りのJR駅と病院を結ぶバス運行など、今から関係首長と、ぜひ町長に協議を進める考えをお持ちいただきたいということについて伺ってまいります。
現の病院と異なり、新病院はJRの最寄り駅に近くなってJRの利用者も増えるのではないかなということが予想されます。
しかしながら、先ほどの町営住宅の1階から2階の移動、運動のためにという入居者もおられたようなのですが、当然環境がよければ最寄り駅から新病院まで健康のために歩こうという方もいらっしゃると思うのですが、そうではない方、高齢による歩行困難の方や雨天時、積雪・降雪時、こういった通院者の危険回避、こういったことを考えますと、やはり何らかの対策が必要かというふうに思われます。
そこで、今から中川村、宮田村、駒ヶ根市の首長と協議を進められて、最寄り駅と病院を電車の時刻に対応して往復する無料の送迎バス運行、これをぜひ働きかけていっていただきたいな、こういったものであります。
私は、昨年度までの2年間、伊南行政組合の議会議員ということもありまして、病院に関係する会議の折には、事務局に対して、ぜひ事務局から4つの市町村の首長さんにそういったことでの視点の検討も働きかけてほしいということを折に触れて発言してまいりました。
しかしながら、よく考えてみれば、病院建設の担当者って、もう膨大な職務を持ちながら負担金の折り合いまで行わなければならないので、ちょっとそういった話に関わるほどのエネルギー、余力がないのかなというような気がするものであります。
そこで、まだ首長間でそういった議論は、町長は就任されてからまだそういった場面の会議はないかと思いますが、出ていないと思うのですね。4人の首長さんがお集りになったら、そこも視点に入れた働きかけを飯島からぜひ発信してほしいな、何とかそのことで開業と同時にそうしたピストン運行ができれば随分と通院する皆さんについては利便の投資になるのかな、こんなことを期待申し上げながら、働きかけ、町長のお考えを伺います。
町 長 この間、何回か伊南行政組合の首長と話す機会がございまして、病院の建設についても話題になっているところでございます。
駒ヶ根市も福岡駅前の改修を含めて病院からのアクセスを改善していくという取組をしていくということでありまして、それに合わせて病院とJRを結ぶバスについても検討していきたいというお話を聞いております。
伊南でしっかりとそういった点を共有しながら、各町村の事情もありますので、そういったものもうまく組み合わせて、できるだけ利用する皆さんが安心して病院に通えるような仕組みをつくっていきたいということでそれぞれに働きかけていきたいと考えております。
折山議員 お礼は言わないことになっておりますので、ただいまの発言に期待をしてまいります。
戻りまして質問事項の1 レディースファーム、これは女性が起業するっていうものではないということの確認ができておりますので、女性の多様な農業参画という意味合いの中で、その環境整備を、この質問項目に入ります。
質問要旨なのですが、女性の農業参画の視点、それから体験型農業観光振興の視点で公共トイレの増設整備を、についてなのですが、伺いたいと思います。
ただ、こういう視点での公共のトイレの整備っていうことは今までどこにも出てこなかったと思いますので、これは投げかけます。ですから、そういった視点での検討を求める農業者の声があったということで受け止めていただければと思いますので、考え方について町長があればお伺いするし、今後の検討解題だとすればそのままで結構ですので、一応申し上げます。
町全体をレディースファームという形にして女性の農業参画を多様な形で促しながら育てていくためには様々な環境整備が必要かと思いますが、今回は、今申し上げたように、ある農業者の声を受けて公共トイレの整備に的を絞って伺うものであります。
この方は御夫婦なのですが、繁忙期には女性を雇用して土地利用型の農業経営を行っている方でありますが、困るのは女性のトイレだそうであります。
それで、この方のお話を聞いておりますと、これまでにも何回か議員のほうから飯島町の公共トイレは少な過ぎるぞという質問が過去に出てきた、二、三回あったような気がするのですが、この農業者の方もよその市町村に比べて公共のトイレが少ない、あるいは閉鎖しているトイレが多いというような感想を持つそうです。
それで、作業中にトイレに行こうとすると、例えば本郷のどこか下の段のほうにいて本郷池へ飛んでいくと駅にはトイレがない、それから慌てて海洋センターまで登ってきたら外のトイレはあるのだけど鍵がかかっていて、多分グラウンドを使用するときのために解放するトイレかなっていうことで、そうすると、またそこから今度は道の駅まで飛んでいく、こういったことになるそうであります。
時間的なロスというものもあるし、それぞれの生理現象の我慢の限界ということとの闘いに苦慮しているそうなのであります。
町は女性の多様な形の農業参画を掲げております。その女性に言うには、男の衆からはそこら辺でやりゃいいじゃねえと言われるのですけど、そんなことはとてもできないと、考えてほしい、こういった強い要請でございました。
公共施設等へのトイレの設置だとか、昔は本当に落書きとかいたずらとか、中には火をつけているっていったようなことで極めて治安的に閉鎖も無理ないなって思われるようなことが多かったわけなのですが、ここのところどこを見ても割合きれいなのですよね。落書きもなければ、大分世の中が平穏になってきたのか、そろそろ信頼して開放できるときかなというふうに思われるので、こういった声があって、このことにより女性の農業への参画を促せるという希望の声が寄せられましたが、お考えがあれば伺います。なければ結構です。
町 長 レディースファームに限らず、やっぱり公共トイレが非常に少ないと自分も感じているところであります。
特にJRにつきましては、つい先日も高遠原のトイレが閉鎖されたところであります。しかも、今度は順番的に飯島駅のトイレが閉鎖される、廃止されるということも聞いておりまして、使った方もいらっしゃると思いますけど、中を見ていただくと、もうガムテープでタイルが貼ってある状況でして、非常にトイレとして使うには厳しい状況があります。
そういったことも含めて、公共的なトイレについては整備を進めていく必要を感じております。特に、農業関係だけではなくて、今はいろいろな地域を周遊していただく観光客にとってもトイレがないという意見もあります。そういったことから、すぐにたくさんは整備できませんけれども、できるところから要望をお聞きしながら、公共トイレについては整備を進めていきたいと考えております。
折山議員 待ったなしの多くの解題がある中で前向きな御答弁をいただきました。一つの解題として受け止めていただいて、またその整備に御尽力をいただければということを申し上げて、私の一般質問を終わります。
2024/1/25 おりやま誠
2023年9月の一般質問をお届けします。町長(前)の2期8年の政策の総括
明けましておめでとうと言えない新年になりました。能登地震・航空機事故の被災者・犠牲者の皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
昨秋は町長選などがあり、HPの更新をする余裕がありませんでした。
遅くなりましたが、昨年9月の一般質問は次のとおりです。
校正前の原稿です。少し誤字脱字があると思いますが、概要をお汲み取りください。
3番
折山議員 通告順に質問をしてまいります。
質問事項1「町長2期8年の総括」について伺います。
今回の質問は、通告時に吉川議員からあらかじめ秋の町長選について町長に3期目の出馬の有無を俺のほうで問うよと事前に私のほうへ通告がございましたので、私のほうは総括的な内容に変えて質問することにして通告をさせていただいたところかと思います。
ちょっと質問の項目を町長に理解していただきながらこの項の質問要旨に入ってまいりたいと思いますので、少し回り道をしますがお聞きをいただきたいと思います。
この秋を控え、そろそろ下平町政おおむね2期8年の総括をしてよい時期かなあというふうに私は思います。
特に6日の新聞各紙では、新人が町長選へ出馬する意向と現職の下平町長におかれましては明確な態度を明らかにしていないと、こういった報道がなされたところであります。したがいまして、目下、町民の最大の政治的な関心事は町長の去就にあると言っても過言ではない、そんなように思うものであります。
それで、町長という職に何代もの町長のそばで私は接してまいりましたが、この職は大変な激務であり、24時間の勤務、そのために自分のいわゆる私生活っていうものの自己犠牲の上に初めて成り立つ大変な仕事だなというふうに常々感じております。ですから、自分の町をよくしたい、一人でも多くの町民の幸せになってほしい、そのような強い思いのある人でなければ務まらない職であると、そのようにも私は思います。
その意味で、下平町長、2期8年という、長いのか短いのか、それぞれの受け止め方は違いますが、掲げた目標に向けて町長職を務めてこられたという御尽力に対しましては改めて敬意を表し、また御努力に感謝を申し上げなければならないというふうに私は思います。議員はこういう場で町長に対しお願いし謝意を述べてはならない、これが原則になっておりますが、あえて申し上げておきます。
また、このたび同じ思いで自分の目指す町のありようを掲げて出馬の意向をマスコミ
で報じられた新人の方にも同様、いばらの道を選択されて、そういった心意気と、自分ならもっといい町にできる、そういった強い信念と自信を持たれたことに対しましても同様に敬意を表したいというふうに思うものであります。
議会議員選挙もそうですが、特にこれからの4年間の町の未来を託す町長選挙が町民にとって選ぶ自由のない無投票では不幸です。また、立候補者にとっても、直接町民の信認を数字として受け取れないという形では、町の先頭で引っ張っていく力も半減してしまいます。共に不幸です。
そこで、下平町長におかれましては、これから始めるこの項の一般質問、私との一問一答を通じまして早急に3度目の立候補の意思を表明され、目指す政策議論を徹底的に交わしていただけるであろう、そう願いながらお手元の質問要旨1―1に入ってまいります。
まずできたこと――これは実績です。積み残していること――課題、人口対策、子育て支援、福祉政策、産業振興、町営業部の今、脱炭素・新エネ政策などなど、特に町長として公約を振り返る施策、これを伺ってまいります。
私の申した項目でなくても結構です。大切な時期でありますので、この項に私は重点を置きますので、時間を十分に使っていただいて結構です。まず任期中に力を注いで来られ、町民に誇れる成果を実績として、あるいは頑張ったけれどコロナなどの理由で語るべき成果が見られないものについては課題として、町長の印象深く心の中にあることをお話しいただければ、それでいいかと思います。
お答えください。
〔下平町長登壇〕
町 長 お答えいたします。
折山議員には、町長2期8年、また今2期目の最後の年を迎えているこの時点で今までを振り返る時間を与えていただき、皆様方にまた御説明する時間を与えていただきまして、大変ありがとうございました。
初日にもお答えしましたけれども、今日は特に2期目ですね、2期目について掲げた施策、これが今どのようになっているのかというところを中心に、4年前の昔のことではなくて、最近の施政方針等を語った中での思いを語っていきたいと思っております。
まず町のコンセプトとして定めましたのは、「森林や田園風景の静寂さの中にも快適な生活基盤のある町へ」というのを目標に掲げております。
目標の中には、それを達成するために、環境循環ライフ構想、まず。これにつきましては、木質バイオマス発電事業実施に向けまして、昨年度、事業の可能性の調査を実施したところでございまして、それを実現する候補地、あるいは選定したサプライチェーン、協力企業などの確立などが課題と今なって浮き彫りになったところでございます。
飯島町地域温暖化対策実行計画において水力発電の可能性についても本年度繰越しで調査を行っているところでございます。水力発電につきましては、ただいま越百のしずく発電所が県企業局の肝煎りで与田切川上流に建設されていますけれども、そこで発電された水をただいまある最初の与田切発電所で使う、その手前で飯島町に分けていただいて、それを発電に利用しようと、こういう概略の中で県との調整を今はしておるところでございます。
あわせて、商圏の地元滞留率、それが今までずっと4%であったということで、これを向上しなきゃいけないという部分がございます。新型コロナウイルスの中で復興券事業を第5弾まで行いまして、地元商店街での購買力向上に努めさせていただいて、多くの方に御満足いただいておるところでございますけれども、恒常的に飯島町で生活必需品が購入できる商業施設をやっぱり迎えたいというふうに思っております。この件につきましては、具体化できそうなところまで来ておりまして、予定では7月に調印席ができるのかなあという感覚でおります。
このほか、地域の経済発展のために企業誘致をしてまいりましたけれども、クギンさん、西武陸送さん、日本薬業さん、そしてひかり味噌の増築、南信精機製作所の増築等が実現されておりまして、地域の雇用の創出並びに確保に向けて企業が頑張っていただいておるという環境ができております。
2つ目は少子化対策でございます。
子育て世代を応援する意識啓発や職場環境づくりということで、今、国が異次元の少子化対策をスタートしたところでございますけれども、飯島町は4年前から少子化対策に力を入れておりまして、保育園の給食費の完全無料化、子育て世代のゼロ歳~3歳の御家庭の上下水道関連の応援補助金を子ども1人当たり5,000円補助させていただいております。
待機児童をつくらないようにということで、ただいまは女性もなるべく働きに出たい、そういった環境を後押しするために未満児保育の受入れ態勢を強化する、これを人口増につなげていくわけですけれども、そのために本年度は保育士の処遇改善をさせていただきました。
また、女性が働く場所を確保することに着眼点を置きまして、女性の職業の選択肢の1つに農業をということで、レディースファームの具現化に向けて今動いておるところでございます。子育てしている女性が都合のいい時間に農家で働ける、それで農業体験の中から次世代の農業経営者になってくれればと、こういう思いもあった中で、子育て中のお母さんの働き場所を確保しようということを進めておるところでございます。
これが少子化対策、まだまだ細かいのがありますけれども、紹介はこれぐらいにさせていただきます。
3つ目としまして高齢化対策でございます。
活躍するシニア、健康で経験や技術が地域に生かせる人生100年時代を迎えていただきたいということで生活習慣病予防活動に力を入れておりまして、近隣市町村よりも要介護・要支援者認定率が低く抑えられております。保険料が少額で要支援者の認定の率・人が少ない。健康だということですね。そういうことがあります。
また、昨今の医療状勢で病院完結型――病院で全て完結、完治して社会に復帰できるという病院完結型医療社会から、今、地域完結型医療社会へ移行しておるところでございます。病院にまだまだ昔だったら入っていられんですけれども在宅へという形の中で、それを受けて、それは地域でやっぱり助け合わなきゃいけないねと、こういう環境でございまして、コミュニティーづくりの一環として飯島版お助隊の取組を今推奨しておるところでございまして、新田地区におきましてはその先進的な活動をなされております。この活動が各地域に、みんなで助け合う、そういったお助隊、いろいろの形の中で、あるいは公開所にいつ来ても人と話ができると、そんなような環境ができたらいいなという目的のために飯島版お助隊というのをつくらせていただきました。
4つ目は地方創生の関係ですけれども、「リニア新時代、後継者が夢を抱いて故郷に戻れる経済基盤のある地域へ」というものを掲げております。
これにつきましてはマイホーム取得補助金等の創設を行いました。移住対策に実績を積み上げているところでございます。ただいまこの補助金の利用者は昨年と今年とを含めて110件ほどの応募がございまして、新築住宅の取得、あるいは中古住宅の取得、あるいはリフォームということで、この地域にとどまっていただくことを支援させていただいております。
「飯島流」ワーケーション事業を開始いたしまして、iiネイチャー春日平をオープンさせました。これは、将来、リニア新時代を迎える中で都市と農村の交流がますます盛んになるだろうということで、これを起点に交流人口を増やしてまいりたいというふうに思っています。農業体験や自然体験、文化体験、200以上のプログラムをつくる中で、それを体験しながらこの地域にお呼びしたいということ、そして、ここへ来ていただくと企業誘致にもつながるだろうし移住・定住にもつながるだろうと、こういう目標を持っておるところでございます。
5番目として行政改革です。
行政サービスが的確に機能する組織と想像力や実行力がある職員を育てたいというふうな思いで、縦割り行政の課題であります横断的な実力を発揮できるように2つのプロジェクトをつくらせていただいております。先ほど申しました環境循環ライフ構想は、いろいろの課が集まって、ここで意見を交わしておるわけでございます。また、人口増プロジェクトにつきましても各課担当者がそこで口角泡を飛ばして議論をしておるところでございます。そういった中で横のつながりをしっかりと持っていこうという行政を行っております。
また、飯島町営業部、これは今年で8年目になります。自分たちの町は自分たちでつくろうと、こういうことがコンセプトでございます。ぜひまちづくりに住民が参画していただいて田舎の底力を発揮していただこうということで飯島町営業部を発足させました。
当初の4年間は順調に進みまして、いろいろな事業を重ねていただきました。その中で新しいグループも誕生しました。
その1つがいいじま森の会、飯島町町民の森の改修や、あるいは傘山の登山ルート、ハイキングルート、こういったものを自主的につくっていただいております。
また、「あぐりの丘」花クラブ、これはアルプスのお花畑という当初の私の政策を酌んでいただいて、チューリップではないですけれども、ポピー畑をここ数年、花を咲かせていただいて、いろいろなイベントを打っておるところでございます。
また、若者がアウトドア事業の中でマウンテンバイククラブをつくっていただいております。
このような成果が出ておりますけれども、さらにさらに発展させたいところが、ここ2期目の1、2、3年間というのは、まずはコロナの自粛生活が始まりましたものですから、制限をされた中での活動でございます。当然、こういったまちづくりにつきましてはお互いに顔を見合わせながら次にこれやろうあれをやろうっていう話が非常に基本的に大事なところなのですけれども、それが阻まれましたものですから、今、多少というよりも、大きくその関係性が欠けておるところでございます。
先日、再スタートを切ろうということの中で、総会が開かれました。総会では、今までの続きじゃなくて、もっと見える形の事業を二、三に絞ってやっていこうと、そういったことで、その事業を見て、その事業に興味を持っていただいて、自分たちの町は自分たちでつくると、そういう意識に賛同された方をこれからさらに集めようということで、新しい方法で飯島町営業部がスタートするところでございます。
このようにいろいろの活動を送ってきたのですけれども、今まで、私が最初に町長になったときには「新しい風を、民間から!」という旗を掲げてスタートしまして、飯島町の資源をもっともっと自分たちが利用し、暮らしに取り入れ、経済に取り入れ、活性化させていこうと、こういうことと少子化対策の人口増プロジェクト、これが今後の町の1つの大きな目標になってくるのかなというふうに思っています。
環境循環ライフ構想の各項目にしましても人口増プロジェクトにしても、これはまだまだ、二、三年で片づく問題ではなくて、長期的に引き継がれていかなければならないものだというふうに思っておりまして、これは継続性が必要だというふうに思っております。
今までやってきた中で飯島町に芽が出てきている。それは、千人塚が観光地として復活しつつある、また与田切公園のキャンプ場、あるいは傘山、続いて町民の森、この飯島町の3つの自然環境のすばらしさができるとともに、そこでお迎えするキャンプ場が整ってきたということは、大きな、今、次世代に向けての可能性を持った芽が出てきておるというふうに思っております。
千人塚にも今までどおりのキャンプ場ができましたけれども、グランピング施設やテレワーク施設がございます。
与田切公園には、今までどおりのキャンプ場、あるいは御座松にこれからは有料化した中でのキャンプ場ができるだろうというふうに思っています。
与田切川の上へ行って、アグリネーチャーいいじま、ここには宿泊施設がございまして、主に合宿向きの施設になっておりまして、今までにも学生さんが合宿で御利用いただいた。さらに、そこにはキャンプ施設も作っていこうということになっております。
天竜川を越えて日曽利地区にも、これはキャンプ場専門の会社によれば、毎年多くのお客様でにぎわっておられるということです。
それで、昨年造りました飯島町のワーケーション施設、これはトレーラーハウスを宿泊施設にしているのですけれども、中にはキッチンがありお風呂があり、家族でゆったり楽しめて農業体験ができると、こういうことですね。
こういった先ほどの3つの柱の観光拠点と6個の宿泊拠点、ここへ集まって、ここからが大事で、飯島町で提供できる体験事業――農業体験、自然体験、文化体験――そば打ちも入るのですけれども、そういったものが体験できる、そういったほかとは違った施設、この宿泊数を計算しますと約1,600名の収容人数が可能ということになっておりまして、この規模は、伊那谷、現在、リニア中央新幹線が引かれた暁には、何を求めてくるか、山岳観光あるいは農業体験観光、これをもくろんだ場合に、そういった収容人数の宿泊施設があり、しっかりとした観光施設がこれから整ってくると、そういう可能性があるかなというふうに思っておるところでございます。
今までやったこと、あるいは今までから芽が出てきたこと、今後リニア新時代に向けて期待のできることをだだだだっと申し述べさせていただきましたけれども、御理解いただければというふうに思っております。
〔下平町長降壇〕
折山議員 町長――改めて思いますが――本当に夢を語ることがお上手ですが、課題を述べることはあまりされませんよね。ちょっと両方言ってほしかったのですが、なかなかそういう部分へ踏み込まれることがあまりないお方だなあと改めて思いました。
私のほうで申し上げます。
まず人口対策について申し上げますと――ちょっと町長は大分発言がなかったので、ちょっと私もうんと割愛しなきゃならないんで細かい根拠は申し上げませんが、当初、社会保障・人口問題研究所がはじき出した2010年をベースにした2040年の人口推計、これが上伊那でただ1つ、消滅可能性都市、飯島町っていうことで町長はショックを覚えられて立候補に至った話はよくお聞きして、まさにそのとおりだと思うんですが、その後の――簡単に言うと、その推計を今日まで、あるいは簡単に言うと2020年が国調の年で――あ、2022年が国調の年か、二千何年でしたっけね、国調は。2022年10月だな。が国勢調査で、このときは飯島町の実数字が出ておるわけです、ここにきちっと住んでいる方の人数が出ているわけ。
それで、ちょっと結論だけ申し上げますと、やっぱり、先ほど来町長のほうで実績として掲げられた政策が実っているなあっていうのが、多分そこで百何十人っていうことで、創生会議の推計よりも国調の数字をベースに――国調って大体300人ちょい住民基本台帳人口よりも少ないのですね。簡単に言うと実数字は住民基本台帳人口から310人ばか――314人を引くと大体そこの、いわゆる創生会議と同じレベルの数字になるわけなのですが、創生会議の予測した人口よりも多分100~200人近く飯島町は増えているのじゃないか。簡単に言うと、人口は減っているけど減少率は収まっているのではないか。これは1つ、ここ何年かの人口増政策効果が表れているように私は思うのですが、そこら辺、ちょっと数字的に分かったらお答えいただきたいと思いますが。なければ、数字の通告はしていないので、町長の感覚的な発言で結構です。
結構な効果、100人以上、200人くらいの効果はあったのじゃないか。そこら辺はいかがですか。昨年の10月1日っていう細かいことは言いません、昨年のどこかの段階において。
町 長 実際に人を動かすっていうことは大変なことだと思います。だから、すぐにその効果が出てくるだろうとは思っていません。約10年のスパンの積み重ねが実績になるのかなというふうに思っています。
ただし、昨年の宝島社のアンケート、住みたい田舎ベストランキングの中では単身者のランキングで全国第7位、子育て世代の中ではおととし32位だったのが昨年は6位にランクインされたと、それで総合では全国で16位に昨年はランクインされたと、この部分は、移住したい場所――実際に移住はしていないのだけれども移住したいという希望のある町としてそのランキングに上がったということはうれしいことだなというふうに思っております。
折山議員 ちょっと先ほどの質問を訂正します。2020年10月1日が国勢調査です。そのときの人口は9,004人でした。結構増えているのじゃないのか。これはやっぱり即効性のある200万円、これが効果をもしかしたら出しているのかなというふうには思います。
ただ、これまで、昨日から今日までの町長のお話をお聞きしておりますと、子育て支援を含めた人口増施策、これは大きな予算を投じてお金の魅力をもって引きつける、この政策が功を奏しているなというふうに今は感じるものです。
自治体間のお金配りの競争に拍車をかける政策っていうのは、財源的にやっぱり強いところが最終的には勝つために、町長は先ほど人口増政策は継続していかなきゃならないと申されましたが、こういったやり方は、当町で永続的には、財源上、続かないのかなということは課題として申し上げておきたいなと思います。
それで振り返ってみますと、もう少し前には、あまりこういったお金の施策ではなくて――うちの職員はみんな元気に頑張っているわけですが、ちょっと移住・定住を担当しておった職員は、まあ本当によく小まめに動いて町内とのネットワークを構築し、よそから来た人たちとの連絡を散り合いながら人間関係のネットワークでもって減少に歯止めをかけてきたなあ、私の店へも何度いろんなパンフレット、チラシ、広告を持って来たか、またそれを見に移住してきた人たちが訪ねてくるっていうような人間関係のネットワークのすごさは、またそれもひとつ、お金だけではなくて、永続的に継続していかなければならない人口増施策かな、こんなふうにその職員を見ながら感じたことは申し上げておきたいと思います。
どこかでは、そうしたお金の力ではない人口増施策、先ほど町長の言われた緑の中の生活環境、そういったものの魅力、こういったようなものを前面に出しながら減少に歯止めがかかっていけばいいなということを申し上げておきたいと思います。
人口増については即効的なかなり効果があったのではないか、こういったような実績かと思います。
子育て支援。
子育て支援は、もう昨日からお聞きしていると、もう本当に他に先駆けてすばらしい政策を展開してきているなあ、しかもそれが単なるお金で支援するだけではなくて、子育て世代のお母さんが働きに出られる環境づくり、またそれをサポートする病児病後児保育、いろんなところでされている。
また、教育長におかれては、未満児の受入れについて、ルールではこうなっているのだけど相手の実情がこうだから特例的に受け入れなきゃならない、こういった姿勢でもっていわゆる原理原則を超えた対応を温かくされている実態も私はかいま見てまいりましたので、引き続きその状況で子育て支援には取り組んでいっていただけるものと期待を申し上げて、福祉政策。
これについては町長のほうで高齢者対策の話がありましたが、生活するための様々な困難を抱えておられる町民の皆さんが末永く安心してこの町で生きていけるための施策、これは、もう限りなく幅広く、ここまでやればよいという到達点も見えづらく、実績として語れるものっていうのは、幅広い分、また語りにくいものもあろうかと思います。
先ほどの町長のお答えの中で特に印象深いのはお助隊であり、地域互助がこれからの地域福祉を担う大事な根幹になっていくのだ、そこに期待を寄せているというお話がありまして、そうなんだろうなあ……。
ただ、さあこれを新田でというお言葉がありましたが、全自治会に展開していくためには、ただ傍観するだけではなくて、町長の中ではどのような思いでこれを展開させていこうと思っておられるのか、やはり立ち上げには私どもも支援をいただきましたが、若干の支援も要りますし、核になる人材も必ず育てなければ芽が出ません。そこら辺はどのようにお考えなのか、もしあればお伺いしますし、なければ次へ飛びますが、何かありますか。
町 長 お年寄りがまずは気楽に集まれる、そういった場所は自治会ごとにつくらなきゃいけないといいますか、ここで――お尋ねがありましたけれども、シェアハウスみたいなものも今後は考えていかなければならないかなと思いますけれども、お年寄りについて介護度がどうのこうのっていう看護ランクにおいてそれが利用されるかどうか、また補助する人が必要なのかどうかとなってくると大変なんですけれども、まずは健常者の高齢者がお互いにシェアハウスを持つというようなことも具体的にできたら面白いかなというふうに思っております。
これからは、そういった高齢者向けの、こういった社会施設というのが――大きな施設じゃなくて、あちらこちらに、町の便利のいいところに中古住宅を使いながら、古民家を使いながら、ということは1つの資源の有効利用かなと考えておるところでございます。
折山議員 ちょっと時間の都合で飛べないと思うのですが、次の項のほうまで今ちょっと町長はお答えをいただいて、そっちのほうはまた――今、町長のそういう展望をお持ちであるということだけで私は十分満足です。
多分、それが今後、特に買物不便地にいらっしゃる方、お独りで孤独で生きている方が残された時間を似たような仲間の人たちと一部の場所を共有しながら、しかも町なかで、空き家を活用して、こういったニーズが必ず出てくると思います。町長の頭の中にそれがあるということが確認できれば、これは必ずそのうちに1つの事業として芽出しができるのかなあ、そのように思います。
町長、大分時間が過ぎましたので、次からはちょっと端的にお願いしますね、最後まで議論したいと思いますので。
町民の間で賛否が分かれているのが――町長も御承知かと思います。町長肝煎りのトレーラーハウスを活用したワーケーションでございます。あんなもの要るのかっていう、いろんな方がいらっしゃいます。
私は、これに期待をして賛成をしてきた者として、うまく行かないと町長を切りつけた刀で自分の肩を切るという、そういう返り血を浴びますので、期待はするものなのですが、なかなか見えてまいりません。時代のニーズを先取りした政策だと思うのですが、しかもまた大きな予算を使っております。
ワーケーション、町長はよくコロナ下だったからって言うのですが、コロナ下だからこそ求められる政策だったんではないか、その意味でもタイムリーだったんではないか、なぜこれがうまく行かないのか分析できていたらお答えください。
町 長 ワーケーションというのは、そもそも農業体験をしていただこうと、これを通じて移住・定住につなげていきましょうということでした。
それで、国も未来に向けての地方創生という事業の中で、次の一歩、次の投資という感覚の中での予算でしたので、飯島町では1割負担、国では9割を見ていただけるということなので、これを、じゃあ農業体験、キッチンもあり、家族で訪れても長期滞在ができる、そういった施設を用意して農業体験を中心にした移住・定住、あるいは都市と農村の交流の窓口をつくりましょうということでした。
しかし、時も時、コロナがスタートしましたね。このときに、企業は、会社へ行かなくても自宅で勤務するとか、あるいは外で旅行しながら外で会社の仕事ができるとか、そういう生活様式というのが盛んになってきたものですから、ああ、もしかしたらこれはコロナ下にも適したものかなというふうに思ったわけでございます。
しかし、コロナが最盛期の頃は観光地にも人が訪れなかったと、こういう状況で、有名どころの観光地、昔からのお得意さんを持っている企業であってもお店をしまわなければならないという状況に置かれたことで、観光がずっと駄目だったということで、意外と外へ出ていかなくなったということが、これは宛ての外れた部分でございます。
今後、元に戻って人が動くようになってきたときには、今度はもう一度、都市と農村の交流、これが本格的に始まるのはリニア中央新幹線が開通してからだと思います。
都市と気楽に行き会える時間の距離っていうのは1時間半と聞いております。そういった部分では、長野県では長野市まで、中央線では甲府まで、そういったことになってくると。今度、飯島町は15分でリニア駅に着いて、リニア駅から45分で品川に着くということで、合わせて1時間で通える距離になるということになって、やっぱり地の利があるだろうと、今後信州の山岳観光というものが注目されたときに、こういった施設が有効になってくるかな。
あわせて、あの施設だけではなくて、先ほど申し上げました6個のキャンプ場が連携する中で大きな発信ができるだろうと。それで、来た人たちのそれぞれのライフスタイルに合わせた、普通のキャンプをやりたい、家族で泊まりたい、合宿で行きたい、そういったニーズに応えられる場所になってきたということでは、今後に大きく期待をしておるところでございます。
折山議員 ちょっとこれは、じゃあ私の反省の弁です。何か原因があるのでしょうね。コロナ下だから都心から地方へ移住した会社もありますし、自宅で業務をこなしている、ならばワーケーションって全くタイムリーで利用する会社は多いのではないか。何でそこへ入れなかったのか、私はちょっと自分なりに理由を考えたいと思いますし、ちょっと次に期待するばっかりではなくて、当面の課題を今振り返る、分析してみる、そういう視点も大事かと指摘だけはしておきます。
商圏地元滞留率、これについて申し上げたいことがあります。
我々議員は、以前に、ある先ほど町長が前の同僚議員に対してお答えになった件について報告を受け、これはいろんな支障があるから箝口令をしいてもらう、今、町に行くと、町民からは、先ほど町長が話された内容を、あれ、議員の皆さんは知らんのか、おい、それで大丈夫かね、議員の仕事ができるのかね、苦しい立場にそれぞれ全員が置かれているはずです。
前にもありましたね。我々が何も知らなくて、住民のほうが知っていて――先ほどの浜田議員の質問に関わる部分ですが――ちょっと情報の出し方、我々に対する。これは住民の代表としてここへ集まっています。それが自分の地域の有権者に答えられなのでどうするのですか。町民が知っていて、我々は何も返事ができない環境づくりで、風通しのいい町長の公約のまちづくりができるのですか。指摘だけさせていただきます。
町営業部の今。
先ほど町長に語っていただきましたので御答弁は求めませんが、最初は民間感覚の町長だからということで営業部、営業部という言葉が本当に飛び交っていましたが、今は営業部というふうに語る町民はほぼいなくなって、関わっている人も声がかかったことがない、こんなような発言をする方が多くなってまいりました。
町長の言われた3つの新たにできたところを中心にこれからは動くようなのですが、これが、大きくお金を使って町長就任直後にイベントを打って地域資源を発掘した、これを生かしてこれからは産業、町を元気にしていくんだ、8年たった今、その状況がこの3つの活動に期待を寄せて、それほど元気な町につながっていくのかどうかが不安でありますが……。
ちょっと時間も押してまいりましたので脱炭素・新エネ政策のほうへ移ってまいりますが、私は町長の政策をこの間かなり支援してまいりました。何でだっていったら、発想力が豊かで、実現できたら本当にこの町が元気になる時代を先取った政策が多い。
先ほど浜田議員と町長の一問一答をお聞きしていて私はこういうふうに思っていました。
バイオマス、大歓迎でした。もう、そのために私も地域に一生懸命声をかけて、力説して歩いておりました。何とかやりたい。お聞きしていると、これは民間企業から申し出てきたことで、町は用地を提供してやるのだと。今までのパンフレットを見ておる限りは、町長の本当に思いが籠った、町長が引っ張ってきた事業だと錯覚しておりました。今までの行為を振り返ってみたら、契約書1枚も書いてないのだから、その結末について町民に報告する必要はないと考えているという浜田議員に対する御答弁には、ショックを覚えたのは私だけだったのかどうか。改めてそのやり取りを町長がVTRで御覧になって、一町民としてあのやり取りをどう受け止めるのか。ぜひ、夢ばかりではなく、今の課題として振り返っていただければというふうに思います。
引き続き、宮澤フルートさんの件に関してはじくじたる思いがあります。2年前の12月でしたか、町長と話をしましたね。音楽村構想があるのだからお互いにいい関係で別れられるように傷つけ合うような議論はお互いに控えましょう。私も町長に言いたいことを8割のみ込みました。町長も宮澤フルートさんに対する思いをほぼのみ込んで、お互いに一つの結末を迎えたというふうに、だから音楽村構想はこれからも続くのだというふうに信じておりましたが、本日の浜田議員に対する御答弁をお聞きしながら、音楽村構想もあそこまで踏み込んで発言されるのなら暗礁に乗り上げるのではないのかなという危惧を持つものであります。
時間が迫ってまいりましたので今の所見をお聞きしたいところなのですが、もう一つだけ、企業誘致について。
町長、職員は町長からこの企業を誘致してこいって言われれば、寝なんでも飛び歩いて、企業側の立場に立って地元へ行って理解を求め、また地元の人たちには企業のよさをアピールしながら、職員っていうのはそうやって働くのです。どちらの側にも立たず、どちらにも理解を求めて、一生懸命やるのです。先ほど、どこの会社が入ってきたって町長はさあっと流しましたが、その裏で職員は血のにじむ思いで我慢をしながら頑張るのです。
それをトップが地元と企業との課題はお互いに話をするべきだ、町がその間に立つべきではない、トップがそういう姿勢でおるのを、これをこれから誘致しようという企業のトップが聞いたら、来ますか。不安ですよ、そういうトップの姿勢は。
本当は、今日はこんな話をするつもりはなかったのですが、先ほどの一問一答をお聞きして町民がどういう気持ちになったのかを考えるだけで苦しくなると思います、その分、私はそこへ期待をしてきたものですから、余計に苦しい思いがします。
あのときに我慢できたことが、なぜ今日は我慢できなかったのか、町長の心の中に問いたいと思います。
残り時間4分です。
残任期の展望、当面する課題にどうこれから対応していくのか町長に伺いたいと思いましたが、時間がありません。ただ……(町長「ちょっと話をさせてもらわないと、このままではね、批判ばっかりされたのでは」と呼ぶ)町長、先ほどから申しておるとおり、町長に批判のやいばを向けた場合には、支援してきた私にも同じくやいばを向けているのです。あなたにだけ向けておるわけではありません。自分にも同様の反省と傷を受けております。
また別の折に別の場所で、折山がこう言ったけど私はこう思うのだっていうことを十分にお答えください。ちょっと今までの答弁が、私が十分時間を使っていただいていいと申し上げたので長かったので、お許しをいただきたいと思います。
ちょっと私がこの項のまとめに入りたいと思います。
昨日の吉川議員の質問に対して、町長1期目の公約は町の土壌を改良し施策の種をまくことでおおむね達成できた、こう評価をしております。
2期目は出た芽に支柱を立てて育てるときであったが、コロナという未曽有の事態でかなわなかった、そういうものもあった、こんなふうに答弁をされていました。
コロナ禍だったからこそ次から次へと国の大型補正予算が組まれて、だからまいた種で出てきた芽に立てられた支柱は大変多かったのじゃなかったでしょうか。
町長提案の大型補正予算に多くの議員が賛成してまいりました。ほとんど全員が賛成し、中には多くの議員、こういったような予算の通し方をして町長を支えてきた議員であります。その議員の日常会話の中では、コロナだったからこれだけの補正予算が取れてきたんだろう、こういう会話がなされていることは御承知おきいただきたいと思います。
コロナで社会活動が停滞して支柱が立てられなかった、そういった総括は少しずるいのではないかと思います。
時間があれば伺いますが、飛ばします。
町長は2期目を中心に今日は実績をお答えになりました。
古い話を持ち出します。
町長は、2015年、当選直後、11月17日の地元紙のインタビューに答えて次のように紙面で語っておられます。
定住促進のため交流人口を増やすことが急務だ。これはそのとおりだと思います。人口1万5,000人の公約は私の意気込みだ。高い目標を設定し、必要な知識や行動を考えることが民間経営感覚だ。さらに、今ある休耕農地を有効活用し、世界に誇れるアルプスの景観を生かした大規模なお花畑をつくりたい。農家や住民の皆さんがその気になればすぐにできると自信をのぞかせる。記事にはそう書いてあります。
この2つのフレーズ、1万5,000人と大規模なお花畑、町長の公約の中でもこの2つのフレーズは町民の間に印象深く受け止められました。夢に見たものだと思います。
お花畑の今については先ほど伺いましたので、そこだけで終われば、大規模で、みんなでやったお花畑、町民の総力を挙げたというふうにはならないと思います。
何十秒しかありません。町長、ぜひ振り返る課題については率直に反省をしてみる、そんな姿勢も大事だかと思いますので、そんな姿勢を求めまして、今回の一般質問を終わります。
以上です。
戦果が拡大し、世界の分断が進む昨今、一日も早い平和が訪れますように。
2024/1/7 おりやま誠
2023/6月定例会一般質問
この3月に議長を退任し、2年ぶりの一般質問となりました。
この秋に町長選を控えていることから、少し生々しいやり取りとなりました。
時間の都合で指摘に終わった課題については、次回9月に答弁を求めます。
2023/6月
議事録早出し原稿(未校正原稿)
3番
折山議員 通告順に質問をしてまいります。
質問事項1「町長2期8年の総括」について伺います。
今回の質問は、通告時に吉川議員からあらかじめ秋の町長選について町長に3期目の出馬の有無を俺のほうで問うよと事前に私のほうへ通告がございましたので、私のほうは総括的な内容に変えて質問することにして通告をさせていただいたところかと思います。
ちょっと質問の項目を町長に理解していただきながらこの項の質問要旨に入ってまいりたいと思いますので、少し回り道をしますがお聞きをいただきたいと思います。
この秋を控え、そろそろ下平町政おおむね2期8年の総括をしてよい時期かなあというふうに私は思います。
特に6日の新聞各紙では、新人が町長選へ出馬する意向と現職の下平町長におかれましては明確な態度を明らかにしていないと、こういった報道がなされたところであります。したがいまして、目下、町民の最大の政治的な関心事は町長の去就にあると言っても過言ではない、そんなように思うものであります。
それで、町長という職に何代もの町長のそばで私は接してまいりましたが、この職は大変な激務であり、24時間の勤務、そのために自分のいわゆる私生活っていうものの自己犠牲の上に初めて成り立つ大変な仕事だなというふうに常々感じております。ですから、自分の町をよくしたい、一人でも多くの町民の幸せになってほしい、そのような強い思いのある人でなければ務まらない職であると、そのようにも私は思います。
その意味で、下平町長、2期8年という、長いのか短いのか、それぞれの受け止め方は違いますが、掲げた目標に向けて町長職を務めてこられたという御尽力に対しましては改めて敬意を表し、また御努力に感謝を申し上げなければならないというふうに私は思います。議員はこういう場で町長に対しお願いし謝意を述べてはならない、これが原則になっておりますが、あえて申し上げておきます。
また、このたび同じ思いで自分の目指す町のありようを掲げて出馬の意向をマスコミを通じて報じられた新人の方にも同様、いばらの道を選択されて、そういった心意気と、自分ならもっといい町にできる、そういった強い信念と自信を持たれたことに対しましても同様に敬意を表したいというふうに思うものであります。
議会議員選挙もそうですが、特にこれからの4年間の町の未来を託す町長選挙が町民にとって選ぶ自由のない無投票では不幸です。また、立候補者にとっても、直接町民の信認を数字として受け取れないという形では、町の先頭で引っ張っていく力も半減してしまいます。共に不幸です。
そこで、下平町長におかれましては、これから始めるこの項の一般質問、私との一問一答を通じまして早急に3度目の立候補の意思を表明され、目指す政策議論を徹底的に交わしていただけるであろう、そう願いながらお手元の質問要旨1―1に入ってまいります。
まずできたこと――これは実績です。積み残していること――課題、人口対策、子育て支援、福祉政策、産業振興、町営業部の今、脱炭素・新エネ政策などなど、特に町長として公約を振り返る施策、これを伺ってまいります。
私の申した項目でなくても結構です。大切な時期でありますので、この項に私は重点を置きますので、時間を十分に使っていただいて結構です。まず任期中に力を注いで来られ、町民に誇れる成果を実績として、あるいは頑張ったけれどコロナなどの理由で語るべき成果が見られないものについては課題として、町長の印象深く心の中にあることをお話しいただければ、それでいいかと思います。
お答えください。
〔下平町長登壇〕
町 長 お答えいたします。
折山議員には、町長2期8年、また今2期目の最後の年を迎えているこの時点で今までを振り返る時間を与えていただき、皆様方にまた御説明する時間を与えていただきまして、大変ありがとうございました。
初日にもお答えしましたけれども、今日は特に2期目ですね、2期目について掲げた施策、これが今どのようになっているのかというところを中心に、4年前の昔のことではなくて、最近の施政方針等を語った中での思いを語っていきたいと思っております。
まず第一に町のコンセプトとして定めましたのは、「森林や田園風景の静寂さの中にも快適な生活基盤のある町へ」というのを目標に掲げております。
目標の中には、それを達成するために、環境循環ライフ構想、まず。これにつきましては、木質バイオマス発電事業実施に向けまして、昨年度、事業の可能性の調査を実施したところでございまして、それを実現する候補地、あるいは選定したサプライチェーン、協力企業などの確立などが課題と今なって浮き彫りになったところでございます。
飯島町地域温暖化対策実行計画において水力発電の可能性についても本年度繰越しで調査を行っているところでございます。水力発電につきましては、ただいま越百のしずく発電所が県企業局の肝煎りで与田切川上流に建設されていますけれども、そこで発電された水をただいまある最初の与田切発電所で使う、その手前で飯島町に分けていただいて、それを発電に利用しようと、こういう概略の中で県との調整を今はしておるところでございます。
あわせて、商圏の地元滞留率、それが今までずっと4%であったということで、これを向上しなきゃいけないという部分がございます。新型コロナウイルスの中で復興券事業を第5弾まで行いまして、地元商店街での購買力向上に努めさせていただいて、多くの方に御満足いただいておるところでございますけれども、恒常的に飯島町で生活必需品が購入できる商業施設をやっぱり迎えたいというふうに思っております。この件につきましては、具体化できそうなところまで来ておりまして、予定では7月に調印席ができるのかなあという感覚でおります。
このほか、地域の経済発展のために企業誘致をしてまいりましたけれども、クギンさん、西武陸送さん、日本薬業さん、そしてひかり味噌の増築、南信精機製作所の増築等が実現されておりまして、地域の雇用の創出並びに確保に向けて企業が頑張っていただいておるという環境ができております。
2つ目は少子化対策でございます。
子育て世代を応援する意識啓発や職場環境づくりということで、今、国が異次元の少子化対策をスタートしたところでございますけれども、飯島町は4年前から少子化対策に力を入れておりまして、保育園の給食費の完全無料化、子育て世代のゼロ歳~3歳の御家庭の上下水道関連の応援補助金を子ども1人当たり5,000円補助させていただいております。
待機児童をつくらないようにということで、ただいまは女性もなるべく働きに出たい、そういった環境を後押しするために未満児保育の受入れ態勢を強化する、これを人口増につなげていくわけなんですけれども、そのために本年度は保育士の処遇改善をさせていただきました。
また、女性が働く場所を確保することに着眼点を置きまして、女性の職業の選択肢の1つに農業をということで、レディースファームの具現化に向けて今動いておるところでございます。子育てしている女性が都合のいい時間に農家で働ける、それで農業体験の中から次世代の農業経営者になってくれればと、こういう思いもあった中で、子育て中のお母さんの働き場所を確保しようということを進めておるところでございます。
これが少子化対策、まだまだ細かいのがありますけれども、紹介はこれぐらいにさせていただきます。
3つ目としまして高齢化対策でございます。
活躍するシニア、健康で経験や技術が地域に生かせる人生100年時代を迎えていただきたいということで生活習慣病予防活動に力を入れておりまして、近隣市町村よりも要介護・要支援者認定率が低く抑えられております。保険料が少なかったり要支援者の認定の率、人が少ない――健康だということですね。そういうことがあります。
また、昨今の医療状勢で病院完結型――病院で全て完結、完治して社会に復帰できるという病院完結型医療社会から、今、地域完結型医療社会へ移行しておるところでございます。病院にまだまだ昔だったら入って折れたんですけれども在宅へという形の中で、それを受けて、それは地域でやっぱり助け合わなきゃいけないねと、こういう環境でございまして、コミュニティーづくりの一環として飯島版お助隊の取組を今推奨しておるところでございまして、新田地区におきましてはその先進的な活動をなされております。この活動が各地域に、みんなで助け合う、そういったお助隊、いろいろの形の中で、あるいは公開所にいつ来ても人と話ができると、そんなような環境ができたらいいなという目的のために飯島版お助隊というのをつくらせていただきました。
4つ目は地方創生の関係なんですけれども、「リニア新時代、後継者が夢を抱いて故郷に戻れる経済基盤のある地域へ」というものを掲げております。
これにつきましてはマイホーム取得補助金等の創設を行いました。移住対策に実績を積み上げているところでございます。ただいまこの補助金の利用者は昨年と今年とを含めて110件ほどの応募がございまして、新築住宅の取得、あるいは中古住宅の取得、あるいはリフォームということで、この地域にとどまっていただくことを支援させていただいております。
飯島流ワーケーション事業を開始いたしまして、iiネイチャー春日平をオープンさせました。これは、将来、リニア新時代を迎える中で都市と農村の交流がますます盛んになるだろうということで、これを起点に交流人口を増やしてまいりたいというふうに思っています。農業体験や自然体験、文化体験、200以上のプログラムをつくる中で、それを体験しながらこの地域にお呼びしたいということ、そして、ここへ来ていただくと企業誘致にもつながるだろうし移住・定住にもつながるだろうと、こういう目標を持っておるところでございます。
5番目として行政改革です。
行政サービスが的確に機能する組織と想像力や実行力がある職員を育てたいというふうな思いで、縦割り行政の課題であります横断的な実力を発揮できるように2つのプロジェクトをつくらせていただいております。先ほど申しました環境循環ライフ構想は、いろいろの課が集まって、ここで意見を交わしておるわけでございます。また、人口増プロジェクトにつきましても各課担当者がそこで口角泡を飛ばして議論をしておるところでございます。そういった中で横のつながりをしっかりと持っていこうという行政を行っております。
また、飯島町営業部、これは今年で8年目になります。自分たちの町は自分たちでつくろうと、こういうことがコンセプトでございます。ぜひまちづくりに住民が参画していただいて田舎の底力を発揮していただこうということで飯島町営業部を発足させました。
当初の4年間は順調に進みまして、いろいろな事業を重ねていただきました。その中で新しいグループも誕生しました。
その1つがいいじま森の会、飯島町町民の森の改修や、あるいは傘山の登山ルート、ハイキングルート、こういったものを自主的につくっていただいております。
また、あぐりの丘花クラブ、これはアルプスのお花畑という当初の私の政策を酌んでいただいて、チューリップではないですけれども、ポピー畑をここ数年、花を咲かせていただいて、いろいろなイベントを打っておるところでございます。
また、若者がアウトドア事業の中でマウンテンバイククラブをつくっていただいております。
このような成果が出ておりますけれども、さらにさらに発展させたいところが、ここ2期目の1、2、3年間というのは、まずはコロナの自粛生活が始まりましたもんですから、制限をされた中での活動でございます。当然、こういったまちづくりにつきましてはお互いに顔を見合わせながら次にこれをやろうあれをやろうっていう話が非常に基本的に大事なところなんですけれども、それが阻まれましたもんですから、今、多少というよりも、大きくその関係性が欠けておるところでございます。
先日、再スタートを切ろうということの中で、総会が開かれました。総会では、今までの続きをやるんじゃなくて、もっと見える形の事業を二、三に絞ってやっていこうと、そういったことで、その事業を見て、その事業に興味を持っていただいて、自分たちの町は自分たちでつくると、そういう意識に賛同された方をこれからさらに集めようということで、新しい方法で飯島町営業部がスタートするところでございます。
このようにいろいろの活動を送ってきたんですけれども、今まで、私が最初に町長になったときには「新しい風を、民間から!」という旗を掲げてスタートしまして、飯島町の資源をもっともっと自分たちが利用し、暮らしに取り入れ、経済に取り入れ、活性化させていこうと、こういうことと少子化対策の人口増プロジェクト、これが今後の町の1つの大きな目標になってくるのかなというふうに思っています。
環境循環ライフ構想の各項目にしましても人口増プロジェクトにしても、これはまだまだ、二、三年で片づく問題ではなくて、長期的に引き継がれていかなければならないものだというふうに思っておりまして、これは継続性が必要だというふうに思っております。
今までやってきた中で飯島町に芽が出てきている。それは、千人塚が観光地として復活しつつある、また与田切公園のキャンプ場、あるいは傘山、続いて町民の森、この飯島町の3つの自然環境のすばらしさができるとともに、そこでお迎えするキャンプ場が整ってきたということは、大きな、今、次世代に向けての可能性を持った芽が出てきておるというふうに思っております。
千人塚にも今までどおりのキャンプ場ができましたけれども、グランピング施設やテレワーク施設がございます。
与田切公園には、今までどおりのキャンプ場、あるいは御座松にこれからは有料化した中でのキャンプ場ができるだろうというふうに思っています。
与田切川の上へ行って、アグリネーチャーいいじま、ここには宿泊施設がございまして、主に合宿向きの施設になっておりまして、今までにも学生さんが合宿で御利用いただいた。さらに、そこにはキャンプ施設も作っていこうということになっております。
天竜川を越えて日曽利地区にも、これはキャンプ場専門の会社がお出ましいただきまして、毎年多くのお客様でにぎわっておられるということです。
それで、昨年造りました飯島町のワーケーション施設、これはトレーラーハウスを宿泊施設にしているんですけれども、中にはキッチンがありお風呂があり、家族でゆったり楽しめて農業体験ができると、こういうことですね。
こういった先ほどの3つの柱の観光拠点と6個の宿泊拠点、ここへ集まって、ここからが大事で、飯島町で提供できる体験事業――農業体験、自然体験、文化体験――そば打ちも入るんですけれども、そういったものが体験できる、そういったほかとは違った施設、この宿泊数を計算しますと約1,600名の収容人数が可能ということになっておりまして、この規模は、伊那谷、現在、リニア中央新幹線が引かれた暁には、何を求めてくるか、山岳観光あるいは農業体験観光、これをもくろんだ場合に、そういった収容人数の宿泊施設があり、しっかりとした観光施設がこれから整ってくると、そういう可能性があるかなというふうに思っておるところでございます。
今までやったこと、あるいは今までから芽が出てきたこと、今後リニア新時代に向けて期待のできることをだだだだっと申し述べさせていただきましたけれども、御理解いただければというふうに思っております。
〔下平町長降壇〕
折山議員 町長――改めて思いますが――本当に夢を語ることがお上手ですが、課題を述べることはあまりされませんよね。ちょっと両方言ってほしかったんですが、なかなかそういう部分へ踏み込まれることがあまりないお方だなあと改めて思いました。
私のほうで申し上げます。
まず人口対策について申し上げますと――ちょっと町長は大分発言がなかったんで、ちょっと私もうんと割愛しなきゃならないんで細かい根拠は申し上げませんが、当初、社会保障・人口問題研究所がはじき出した2010年をベースにした2040年の人口推計、これが上伊那でただ1つ、消滅可能性都市、飯島町っていうことで町長はショックを覚えられて立候補に至った話はよくお聞きして、まさにそのとおりだと思うんですが、その後の――簡単に言うと、その推計を今日まで、あるいは簡単に言うと2020年が国調の年で――あ、2022年が国調の年か、二千何年でしたっけね、国調は。2022年10月だな。が国勢調査で、このときは飯島町の実数字が出ておるわけです、ここにきちっと住んでいる方の人数が出ているわけ。
それで、ちょっと結論だけ申し上げますと、やっぱり、先ほど来町長のほうで実績として掲げられた政策が実っているなあっていうのが、多分そこで百何十人っていうことで、創生会議の推計よりも国調の数字をベースに――国調って大体300人ちょい住民基本台帳人口よりも少ないんですね。簡単に言うと実数字は住民基本台帳人口から310人ばか――314人を引くと大体そこの、いわゆる創生会議と同じレベルの数字になるわけなんですが、創生会議の予測した人口よりも多分100~200人近く飯島町は増えているんじゃないか。簡単に言うと、人口は減っているけど減少率は収まっているんではないか。これは1つ、ここ何年かの人口増政策効果が表れているように私は思うんですが、そこら辺、ちょっと数字的に分かったらお答えいただきたいと思いますが。なければ、数字の通告はしていないんで、町長の感覚的な発言で結構です。
結構な効果、100人以上、200人くらいの効果はあったんじゃないか。そこら辺はいかがですか。昨年の10月1日っていう細かいことは言いません、昨年のどこかの段階において。
町 長 実際に人を動かすっていうことは大変なことだと思います。だから、すぐにその効果が出てくるだろうとは思っていません。約10年ぐらいのスパンの積み重ねが実績になるのかなというふうに思っています。
ただし、昨年の宝島社のアンケート、住みたい田舎ベストランキングの中では単身者のランキングで全国第7位、子育て世代の中ではおととし32位だったのが昨年は6位にランクインされたと、それで総合では全国で16位に昨年はランクインされたと、この部分は、移住したい場所――実際に移住はしていないんだけれども移住したいという希望のある町としてそのランキングに上がったということはうれしいことだなというふうに思っております。
折山議員 ちょっと先ほどの質問を訂正します。2020年10月1日が国勢調査です。そのときの人口は9,004人でした。結構増えているんじゃないのか。これはやっぱり即効性のある200万円、これが効果をもしかしたら出しているのかなというふうには思います。
ただ、これまで、昨日から今日までの町長のお話をお聞きしておりますと、子育て支援を含めた人口増施策、これは大きな予算を投じてお金の魅力をもって引きつける、この政策が功を奏しているなというふうに今は感じるものです。
自治体間のお金配りの競争に拍車をかける政策っていうのは、財源的にやっぱり強いところが最終的には勝つために、町長は先ほど人口増政策は継続していかなきゃならないと申されましたが、こういったやり方は、当町で永続的には、財源上、続かないのかなということは課題として申し上げておきたいなと思います。
それで振り返ってみますと、もう少し前には、あまりこういったお金の施策ではなくて――うちの職員はみんな元気に頑張っているわけですが、ちょっと移住・定住を担当しておった職員は、まあ本当によく小まめに動いて町内とのネットワークを構築し、よそから来た人たちとの連絡を散り合いながら人間関係のネットワークでもって減少に歯止めをかけてきたなあ、私の店へも何度いろんなパンフレット、チラシ、広告を持って来たか、またそれを見に移住してきた人たちが訪ねてくるっていうような人間関係のネットワークのすごさは、またそれもひとつ、お金だけではなくて、永続的に継続していかなければならない人口増施策かな、こんなふうにその職員を見ながら感じたことは申し上げておきたいと思います。
どこかでは、そうしたお金の力ではない人口増施策、先ほど町長の言われた緑の中の生活環境、そういったものの魅力、こういったようなものを前面に出しながら減少に歯止めがかかっていけばいいなということを申し上げておきたいと思います。
人口増については即効的なかなり効果があったんではないか、こういったような実績かと思います。
子育て支援。
子育て支援は、もう昨日からお聞きしていると、もう本当に微に入り細をうがち、他に先駆けてすばらしい政策を展開してきているなあ、しかもそれが単なるお金で支援するだけではなくて、子育て世代のお母さんが働きに出られる環境づくり、またそれをサポートする病児病後児保育、いろんなところでされている。
また、教育長におかれては、未満児の受入れについて、ルールではこうなっているんだけど相手の実情がこうだから特例的に受け入れなきゃならない、こういった姿勢でもっていわゆる原理原則を超えた対応を温かくされている実態も私はかいま見てまいりましたので、引き続きその状況で子育て支援には取り組んでいっていただけるものと期待を申し上げて、福祉政策。
これについては町長のほうで高齢者対策の話がありましたが、生活するための様々な困難を抱えておられる町民の皆さんが末永く安心してこの町で生きていけるための施策、これは、もう限りなく幅広く、ここまでやればよいという到達点も見えづらく、実績として語れるものっていうのは、幅広い分、また語りにくいものもあろうかと思います。
先ほどの町長のお答えの中で特に印象深いのはお助隊であり、地域互助がこれからの地域福祉を担う大事な根幹になっていくんだ、そこに期待を寄せているというお話がありまして、そうなんだろうなあ……。
ただ、さあこれを新田でというお言葉がありましたが、全自治会に展開していくためには、ただ傍観するだけではなくて、町長の中ではどのような思いでこれを展開させていこうと思っておられるのか、やはり立ち上げには私どもも支援をいただきましたが、若干の支援も要りますし、核になる人材も必ず育てなければ芽が出ません。そこら辺はどのようにお考えなのか、もしあればお伺いしますし、なければ次へ飛びますが、何かありますか。
町 長 お年寄りがまずは気楽に集まれる、そういった場所は各自治会ごとにつくらなきゃいけないといいますか、ここで――お尋ねがありましたけれども、シェアハウスみたいなものも今後は考えていかなければならないかなと思いますけれども、お年寄りについて介護度がどうのこうのっていう看護ランクにおいてそれが利用されるかどうか、また補助する人が必要なのかどうかとなってくると大変なんですけれども、まずは健常者の高齢者がお互いにシェアハウスを持つというようなことも具体的にできたら面白いかなというふうに思っております。
これからは、そういった高齢者向けの、こういった社会施設というのが――大きな施設じゃなくて、あちらこちらに、町の便利のいいところに中古住宅を使いながら、古民家を使いながら、ということは1つの資源の有効利用かなと考えておるところでございます。
折山議員 ちょっと時間の都合で飛べないと思うんですが、次の項のほうまで今ちょっと町長はお答えをいただいて、そっちのほうはまた――今、町長のそういう展望をお持ちであるということだけで私は十分満足です。
多分、それが今後、特に買物不便地にいらっしゃる方、お独りで孤独で生きている方が残された時間を似たような仲間の人たちと一部の場所を共有しながら、しかも町なかで、空き家を活用して、こういったニーズが必ず出てくると思います。町長の頭の中にそれがあるということが確認できれば、これは必ずそのうちに1つの事業として芽出しができるのかなあ、そのように思います。
町長、大分時間が過ぎましたので、次からはちょっと端的にお願いしますね、最後まで議論したいと思いますので。
町民の間で賛否が分かれているのが――町長も御承知かと思います。町長肝煎りのトレーラーハウスを活用したワーケーションでございます。あんなもの要るのかっていう、いろんな方がいらっしゃいます。
私は、これに期待をして賛成をしてきた者として、うまく行かないと町長を切りつけた刀で自分の肩を切るという、そういう返り血を浴びますので、期待はするものなんですが、なかなか見えてまいりません。時代のニーズを先取りした政策だと思うんですが、しかもまた大きな予算を使っております。
ワーケーション、町長はよくコロナ下だったからって言うんですが、コロナ下だからこそ求められる政策だったんではないか、その意味でもタイムリーだったんではないか、なぜこれがうまく行かないのか分析できていたらお答えください。
町 長 ワーケーションというのは、そもそも農業体験をしていただこうと、これを通じて移住・定住につなげていきましょうということでした。
それで、国も未来に向けての地方創生という事業の中で、次の一歩、次の投資という感覚の中での予算でございましたんで、飯島町では1割負担、国では9割を見ていただけるということなんで、これを、じゃあ農業体験、キッチンもあり、家族で訪れても長期滞在ができる、そういった施設を用意して農業体験を中心にした移住・定住、あるいは都市と農村の交流の窓口をつくりましょうということでした。
しかし、時も時、コロナがスタートしましたね。このときに、企業は、会社へ行かなくても自宅で勤務するとか、あるいは外で旅行しながら外で会社の仕事ができるとか、そういう生活様式というのが盛んになってきたもんですから、ああ、もしかしたらこれはコロナ下にも適したものかなというふうに思ったわけでございます。
しかし、コロナが最盛期の頃は観光地にも人が訪れなかったと、こういう状況で、有名どころの観光地、昔からのお得意さんを持っている企業であってもお店をしまわなければならないという状況に置かれたことで、観光がずっと駄目だったということで、意外と外へ出ていかなくなったということが、これは宛ての外れた部分でございます。
今後、元に戻って人が動くようになってきたときには、今度はもう一度、都市と農村の交流、これが本格的に始まるのはリニア中央新幹線が開通してからだと思います。
都市と気楽に行き会える時間の距離っていうのは1時間半と聞いております。そういった部分では、長野県では長野市まで、中央線では甲府まで、そういったことになってくると。今度、飯島町は15分でリニア駅に着いて、リニア駅から45分で品川に着くということで、合わせて1時間で通える距離になるということになって、やっぱり地の利があるだろうと、今後信州の山岳観光というものが注目されたときに、こういった施設が有効になってくるかな。
あわせて、あの施設だけではなくて、先ほど申し上げました6個のキャンプ場が連携する中で大きな発信ができるだろうと。それで、来た人たちのそれぞれのライフスタイルに合わせた、普通のキャンプをやりたい、家族で泊まりたい、合宿で行きたい、そういったニーズに応えられる場所になってきたということでは、今後に大きく期待をしておるところでございます。
折山議員 ちょっとこれは、じゃあ私の反省の弁です。何か原因があるんでしょうね。コロナ下だから都心から地方へ移住した会社もありますし、自宅で業務をこなしている、ならばワーケーションって全くタイムリーで利用する会社は多いんじゃないか。何でそこへ入れなかったのか、私はちょっと自分なりに理由を考えたいと思いますし、ちょっと次に期待するばっかりではなくて、当面の課題を今振り返る、分析してみる、そういう視点も大事かと指摘だけはしておきます。
商圏地元滞留率、これについて申し上げたいことがあります。
我々議員は、以前に、ある先ほど町長が前の同僚議員に対してお答えになった件について報告を受け、これはいろんな支障があるから箝口令をしいてもらう、今、町に行くと、町民からは、先ほど町長が話された内容を、あれ、議員の皆さんは知らんのか、おい、それで大丈夫かね、議員の仕事ができるのかね、苦しい立場にそれぞれ全員が置かれているはずです。
前にもありましたね。我々が何も知らなくて、住民のほうが知っていて――先ほどの浜田議員の質問に関わる部分ですが――ちょっと情報の出し方、我々に対する。これは住民の代表としてここへ集まっています。それが自分の地域の有権者に答えられなんでどうするんですか。町民が知っていて、我々は何も返事ができない環境づくりで、風通しのいい町長の公約のまちづくりができるんですか。指摘だけさせていただきます。
町営業部の今。
先ほど町長に語っていただきましたので御答弁は求めませんが、最初は民間感覚の町長だからということで営業部、営業部という言葉が本当に飛び交っていましたが、今は営業部というふうに語る町民はほぼいなくなって、関わっている人も声がかかったことがない、こんなような発言をする方が多くなってまいりました。
町長の言われた3つの新たにできたところを中心にこれからは動くようなんですが、これが、大きくお金を使って町長就任直後にイベントを打って地域資源を発掘した、これを生かしてこれからは産業、町を元気にしていくんだ、8年たった今、その状況がこの3つの活動に期待を寄せて、それほど元気な町につながっていくのかどうかが不安でありますが……。
ちょっと時間も押してまいりましたので脱炭素・新エネ政策のほうへ移ってまいりますが、私は町長の政策をこの間かなり支援してまいりました。何でだっていったら、発想力が豊かで、実現できたら本当にこの町が元気になる時代を先取った政策が多い。
先ほど浜田議員と町長の一問一答をお聞きしていて私はこういうふうに思っていました。
バイオマス、大歓迎でした。もう、そのために私も地域に一生懸命声をかけて、力説して歩いておりました。何とかやりたい。お聞きしていると、これは民間企業から申し出てきたことで、町は用地を提供してやるんだと。今までのパンフレットを見ておる限りは、町長の本当に思いが籠った、町長が引っ張ってきた事業だと錯覚しておりました。今までの行為を振り返ってみたら、契約書1枚も書いてないんだから、その結末について町民に報告する必要はないと考えているという浜田議員に対する御答弁には、ショックを覚えたのは私だけだったのかどうか。改めてそのやり取りを町長がVTRで御覧になって、一町民としてあのやり取りをどう受け止めるのか。ぜひ、夢ばかりではなく、今の課題として振り返っていただければというふうに思います。
引き続き、宮澤フルートさんの件に関してはじくじたる思いがあります。2年前の12月でしたか、町長と話をしましたね。音楽村構想があるんだからお互いにいい関係で別れられるように傷つけ合うような議論はお互いに控えましょう。私も町長に言いたいことを8割のみ込みました。町長も宮澤フルートさんに対する思いをほぼのみ込んで、お互いに一つの結末を迎えたというふうに、だから音楽村構想はこれからも続くんだというふうに信じておりましたが、本日の浜田議員に対する御答弁をお聞きしながら、音楽村構想もあそこまで踏み込んで発言されるんなら暗礁に乗り上げるんではないのかなという危惧を持つものであります。
時間が迫ってまいりましたので今の所見をお聞きしたいところなんですが、もう一つだけ、企業誘致について。
町長、職員は町長からこの企業を誘致してこいって言われれば、寝なんでも飛び歩いて、企業側の立場に立って地元へ行って理解を求め、また地元の人たちには企業のよさをアピールしながら、職員っていうのはそうやって働くんです。どちらの側にも立たず、どちらにも理解を求めて、一生懸命やるんです。先ほど、どこの会社が入ってきたって町長はさあっと流しましたが、その裏で職員は血のにじむ思いで我慢をしながら頑張るんです。
それをトップが地元と企業との課題はお互いに話をするべきだ、町がその間に立つべきではない、トップがそういう姿勢でおるのを、これをこれから誘致しようという企業のトップが聞いたら、来ますか。不安ですよ、そういうトップの姿勢は。
本当は、今日はこんな話をするつもりはなかったんですが、先ほどの一問一答をお聞きして町民がどういう気持ちになったのかを考えるだけで苦しくなると思います、その分、私はそこへ期待をしてきたもんですから、余計に苦しい思いがします。
あのときに我慢できたことが、なぜ今日は我慢できなかったのか、町長の心の中に問いたいと思います。
残り時間4分です。
残任期の展望、当面する課題にどうこれから対応していくのか町長に伺いたいと思いましたが、時間がありません。ただ……(町長「ちょっと話をさせてもらわないと、このままではね、批判ばっかりされたんでは」と呼ぶ)町長、先ほどから申しておるとおり、町長に批判のやいばを向けた場合には、支援してきた私にも同じくやいばを向けているんです。あなたにだけ向けておるわけではありません。自分にも同様の反省と傷を受けております。
また別の折に別の場所で、折山がこう言ったけど私はこう思うんだっていうことを十分にお答えください。ちょっと今までの答弁が、私が十分時間を使っていただいていいと申し上げたので長かったので、お許しをいただきたいと思います。
ちょっと私がこの項のまとめに入りたいと思います。
昨日の吉川議員の質問に対して、町長1期目の公約は町の土壌を改良し施策の種をまくことでおおむね達成できた、こう評価をしております。
2期目は出た芽に支柱を立てて育てるときであったが、コロナという未曽有の事態でかなわなかった、そういうものもあった、こんなふうに答弁をされていました。
コロナ禍だったからこそ次から次へと国の大型補正予算が組まれて、だからまいた種で出てきた芽に立てられた支柱は大変多かったんじゃなかったでしょうか。
町長提案の大型補正予算に多くの議員が賛成してまいりました。ほとんど全員が賛成し、中には多くの議員、こういったような予算の通し方をして町長を支えてきた議員であります。その議員の日常会話の中では、コロナだったからこれだけの補正予算が取れてきたんだろう、こういう会話がなされていることは御承知おきいただきたいと思います。
コロナで社会活動が停滞して支柱が立てられなかった、そういった総括は少しずるいのではないかと思います。
時間があれば伺いますが、飛ばします。
町長は2期目を中心に今日は実績をお答えになりました。
古い話を持ち出します。
町長は、2015年、当選直後、11月17日の地元紙のインタビューに答えて次のように紙面で語っておられます。
定住促進のため交流人口を増やすことが急務だ。これはそのとおりだと思います。人口1万5,000人の公約は私の意気込みだ。高い目標を設定し、必要な知識や行動を考えることが民間経営感覚だ。さらに、今ある休耕農地を有効活用し、世界に誇れるアルプスの景観を生かした大規模なお花畑をつくりたい。農家や住民の皆さんがその気になればすぐにできると自信をのぞかせる。記事にはそう書いてあります。
この2つのフレーズ、1万5,000人と大規模なお花畑、町長の公約の中でもこの2つのフレーズは町民の間に印象深く受け止められました。夢に見たものだと思います。
お花畑の今については先ほど伺いましたので、そこだけで終われば、大規模で、みんなでやったお花畑、町民の総力を挙げたというふうにはならないと思います。
何十秒しかありません。町長、ぜひ振り返る課題については率直に反省をしてみる、そんな姿勢も大事だかと思いますので、そんな姿勢を求めまして、今回の一般質問を終わります。
新春のごあいさつ
明けましておめでとうございます。
新年のご挨拶を申し上げます。
誰にでも平等に訪れる初春は、誰もが気持ちを新たに出発できる、思いようによって大切な節目となります。
町民の皆様におかれましては、昨年の実りを本年飛躍の土台に、昨年の悪しきことは良い形でリセットされ、心新たに夢や希望を膨らませておられることと思います。
昨年末には、議会議員の新型コロナ集団感染により12月定例会を流会し、町民の皆様には大変なご迷惑、またご心配をおかけいたしましたこと、まずもってお詫び申し上げます。
おかげさまで、行政の協力を得ながら日程調整ができ、臨時会の開催により、高騰する光熱費対応や除雪の費用、新たな事業予算など全ての案件を、活発な質疑討論を経て審議を終結することができました。
不祥事につきましては、現在6名の議員で構成する調査委員会を立ち上がり、経過の整理をし、今後の危機管理体制強化に資するべく取り組んでおります。
早い時期に結果を公表し、議会として、議員として反省すべきは反省し、さらに災害など、どのような有事にも安定して議案審議・一般質問を行える議会運営体制の再構築につなげることで、失墜した信頼の回復に努めてまいる所存です。
当町議会は、新体制で活動をスタートしてから、早や2年が経過しようとしています。この間コロナ禍で、活動の制約はありましたが、議員定数・報酬の在り方の検討、有事に則して委員会のウェブ会議開催を可とするなど多くの改革に着手あるいは実施を進めました。また住民懇談会を各自治会へ出向いて開催し、今日までに、多くの皆様から様々な声をお寄せいただいております。今後は、いただいたご意見に対する議論を深め、町政の場に反映し、暮らしやすく力強いまちづくりに努めて参ります。
この2年間の町議会における議案審議を振り返りますと、国の地方創生交付金、特にコロナ関連の臨時交付金が矢継ぎ早に予算補正され、予備費を含め総額17兆円を超える額となりました。
これを受けて町でも、目の前のコロナ対策、コロナ終息後の力強いまちづくり事業などの大型の予算編成が続きました。
議会も、世帯の支援、業種別の産業支援復興対策、新たな観光戦略など多くの事業に対し、町民の皆さまの声を反映すべく町側と協議・審議を深め、政策のすり合わせに努めてまいりました。
そうした積み重ねが予算補正の都度、各種の施策に反映されてきたように感じます。
町民の皆様におかれましては、諸物価の高騰、低迷する産業経済、いまだ衰えぬ新型コロナウイルス、そして頻発する異常気象災害に対する不安など、日常の生活を取り巻く環境は厳しさを増していると感じます。
私たちは、本年もそうした課題に一つずつ向き合ってまいります。
しかしながら、こうしたときこそ、みんなで力を合わせて、互いに協力しあい助け合うことで、明るい未来に向けた一歩を踏み出すことができるものと思います。
町民の皆様に置かれましても、地域における絆を深め、まちづくりや議会に対する、参加・ご協力を、お願い申し上げます。
結びになりますが、町の発展と、町民の皆さまが、心穏やかに過ごすことのできるこの一年になりますように、また日々悲惨なニュースの流れる国々に、一刻も早い平和と安定が訪れますことを切に願いまして、年頭のご挨拶といたします。
2023/1/1 おりやま誠
町議会議員7名が新型コロナに感染
町民・行政職員並びに関係の皆様へ
本日現在、議会議員7名が同一の会食の席を介して新型コロナウイルスに感染してしまいました。
12月定例議会の重要案件審議を前にしての不祥事となってしまいました。
会食の理由にかかわらず、重要な時期にそのような席の自粛を決定しなかったことは、議長としての危機管理能力の欠如を問われるべきであり、責任を痛感しています。
本日は、ウェブ会議で議会運営委員会を開催願い、今後の議会運営を検討いただきました。
その結果に基づき、この後は、臨時会の開催により、案件審議を円滑に処理し、町民や関係の皆様の信頼回復に努めてまいります。
ここに、改めて深くお詫び申し上げます。
令和4年11月30日
飯島町議会議長 折山 誠
阿部知事と語る会 7/18
県伊那文化館ホールで阿部知事との語る会が開催されました。
阿部知事の県政報告では、多くの政策実績の報告の後、コロナで目指していた県民との直接対話の機会を全く持てなかったことを反省していた。次期県知事選に向けては多選の弊害と3期で広め深めて構築してきた多くのネットワークという利点があり、利点は生かし、弊害は意識し自らを律することで解消していく。そのことで県民の支援を受け、引き続き長野県のために働きたいという決意表明がありました。
その後参加者との意見交換の場がありました。
印象的だったのは㈱KOAの向山取締役会長の意見でした。
県組織の変革が必要だ。我々民間企業はPDCAを徹底し、業務の生産性向上を追求している。一方県組織は生産性が低い。
例えば、県が、我々企業関係者を交えた会議を開催し、多くの意見提言が出された。しばらくして次の会議に出席した折、資料として分厚い議事録が提出されたが、意見や提言がどのように生かされどのような効果があったのかは触れられていない。
何のための会議であったのかと、その運営に疑問を抱いた。県が発展するためには組織の民間感覚の改革が必要であり、その点を知事に強く望む。と述べられました。
知事は、改革が必要であると感じている。是非引き続きご意見を賜り、お力添えを願いたいと語った。
私は、町政に置き換えながら考えていました。行政には教育や福祉など効率や生産性の追求だけをできない分野がある。しかしながら、業務の効率を高め、より良い住民サービスの提供や活力あるまちづくりに資してほしい。
そのためには、民間感覚を取り入れた行政運営も必要であり、職員意識や組織の変革も必要だと感じました。
2022/7/20 おりやま誠
町村議会議員研修会
本日令和4年度町村議会議員研修会が松本市キッセイ文化ホールで開催されました。
当議会からは、都合のつかない議員を除く9名と議会事務局職員2名が出席しました。
研修内容は、2つの講演でした。
1つは鶴見学園女子大学教授による「地方自治体の防災・災害時の議会議員の役割」と題した講演で、内容の濃いものでした。
特に印象深かったのは、平常時の議会は行政の監視役として、批判や提案は大事だ。しかし非常時には議会活動は一定期間停止し行政と協力して復旧復興に力を注ぐべきだ。特に災害現場行政の対応を批判したり、職員を怒鳴りつけるような行動は慎むべきだ。まとめとして、人を「健康で幸福にするのは良い人間関係に尽きる」と米国の心理学者ロバート・ウォールディンガー氏の言葉を引用されました。
2つ目は弁護士の太田雅幸氏による「議会におけるハラスメント」と題した講演でした。
これまでの、判決が下されたハラスメント事件を数多く例題され、議員など一定の権力を有する者がその力を背景に犯しやすいハラスメントに留意が必要という警告をいただきました。
町のために町民のために何ができるかという議員の原点に立ち返った活動の認識を改めて深めることのできる研修でした。
2022/7/14 おりやま誠
新田「支え合い」の会 町長懇談
おりやま誠です。 久しぶりの投稿です。
私の自治会に有志による「支え合い」の会が発足しました。
自治会内の高齢化に伴い、ご近所が支え合うことで、できるだけ長く、いくつになっても・一人になっても馴染んだこの地域で暮らし続けられることを目標に会が結成されました。
これまでの検討段階では町や社協に全面的支援をいただきました。
今後会員の募集を皮切りに準備期間を経て10月から事業を開始することとなりました。
そこで、懇談会を開催してもらい、初年度の立ち上げ支援を町と社協に要請しました。
モデル事業として立ち上げ時の幅広い支援を行っていただけることとなりました。
2年目からは会費による自立運営を行ってまいります。
上原寛会長 上原則夫民生児童委員 下平町長 宮下副町長 藤木健康福祉課長 伊藤社協係長 中村町専門官
新田「支え合い」の会の目指すところ
2022/07/13(R4)
新田「支え合い」の会町長懇談資料
1.会の基本的な取り組み
①できる人が集まり、できることから少しずつ取り組んでいく。
立ち上げ年度は、需要が無い・少ないことも予想されるが、少しずつ信頼関係を構築するために運営を継続する。
②運営費は基本的に要支援者年会費及び賛助会費を財源とする
2.役員体制
会 長 上原寛 副会長兼コーディネータ 宮下里美 会計 松村澄人
事務局 折山誠
※設置場所 新田集会所
2.スケジュール
①7月 会の発足と事業を周知 会員を募集 ※自治会組長会をつうじて
②8月 募集結果をまとめ 具体的な事業計画を策定
③9月 要支援会員・支援会員・賛助会員との契約を締結
④10月 事業開始
3.本年度の事業
①集会所の開放(週 2日半日単位を目標) ※時間帯は関係者で検討
こどもの居場所にも開放
②買い物支援(当面七久保地区内)
週1日 安全運転講習会受講者4名で実施
※事故等の折の保障は自動車保険の範囲を超えないことで納得できる人
③玄関から公道までの除雪・灯油入れ(個別担当者制)
ゴミ出し(自宅から集積所まで)
④話し相手
ご近所さんで要支援・支援者のマッチングができれば2人態勢で)
⑤その他ちょっとした手助け
・電球交換・家具移動など
⑥次年度以降
・支援会員数によりできる事業を徐々に拡大
・町内通院支援(講習会受講者の数により検討)
4.立ち上げ時に必要な準備
①会員募集チラシ作成(150戸)
②会員用 会則・契約書・念書
③公開所への電話設置(留守録機能)
④支援会員のボランティア保険加入
⑤集会所光熱水費 (自治会へ納付)
⑥関係書類棚(公開所へ設置なら鍵付き※守秘義務)
少しずつ住みよい地域を目ざして取り組んで行きます。
2022/7/14 おりやま誠